【なぜ、妻の妊娠中に浮気する夫が多いのか?④】

From シンヤ&サヤ(男女のパートナーシップ研究所)

(→前回のつづき)

神田昌典さん著「成功者の告白」の本の中で描かれている「夫が浮気するまでの流れ」がとても印象的でした。

この本は、「一人の男が起業して成功するまでの流れ」を、小説形式で描くストーリーです。

フィクションですが、実際に神田さんがこれまで経営コンサルとして見てきた、たくさんの経営者たちの「あるあるパターン」を盛り込んであります。

そのため、とてもリアリティーがあるのです。

その中で、主人公が浮気をするシーンが出てきます。

浮気の原因になるキーワードは、「怒り」です。

主人公と浮気相手の両方が、怒りを抱えているのです。

その怒りの根源は、今のパートナーや過去のパートナーとの関係です。

つまり、「男女のパートナーシップがうまくいかずに発生した怒り」を内側に抱えた状態の男女2人が、引き寄せ合って出会ってしまうのです。

ちなみに、この怒りはどちらか一方が持っているだけではダメで、両者ともに怒りを持っているのが条件になります。

ストーリーの中では、主人公が一瞬、同僚の女性に性的な魅力を感じるシーンが描かれます。

そこで読者は、「あっ!もしやオフィスラブで不倫か?」と思うのですが、相手の女性が怒りを抱えていないために、特にくっつくことはありません。

その後、過去のパートナーへの怒りを持った女性が急に目の前に現れて、主人公は恋に落ちてしまうのです。

 

怒りから来る恋心はニセモノ

でも、この怒りから来る恋心は、実は表面的なものです。

激しい怒りの感情を溶け合わせて、精神的にラクになるために、2人は惹かれ合っている状態だからです。

怒りの感情は人間の感情の中でもすごく強いので、人を行動に駆り立てます。

一方で、ずっと激しい怒りを抱え続けるのは難しいです。

時間と共に怒りの感情は冷めていきます。

怒りが完全に消え去ることはなくても、最初は「燃えさかる超強火」ぐらいだった勢いの怒りが、時間と共にだんだん弱まってきます。

そして最後は、チョロ火ぐらいになる感じです。

そして、怒りのボルテージが下がるに従って、不倫相手への熱も冷めていきます。

その流れが、この本の中ではリアルに描かれています。

 

研究員シンヤの実体験

実は、この記事を書いている「男女のパートナーシップ研究所:研究員シンヤ」も、この本と同じような経験をしたことがあります。

僕の場合は当時独身で、相手の女性も離婚して間もない独身状態だったので、お互いに不倫というわけではありません。

でも、僕自身も直前に大きな別れを経験して心がすさんでいました。

心に負っている傷は、お互いに同じぐらいの深さだったと思います。

当時、その女性とは婚活パーティーで知り合いました。

今思い返せば、2人とも心に激しい怒りを抱えていました。

「なぜ、自分はパートナーシップでこんなに苦労するんだ?」

「人生フェアじゃない!」

「ひどいパートナーに、人生めちゃくちゃにされた!」

という激しい怒りを抱えた状態で、寂しさを紛らわせたくて婚活パーティーに参加していたのです。

一人になるのがツラ過ぎて家に居づらい、という精神状態でした。

 

怒りの引き寄せ

そしてその女性は、何と最初から僕の正面の席に座ったのです!

婚活パーティーの席順は、申し込みの先着順です。

①同じタイミングでパートナーとの別れを経験して、心に傷を負った状態。

②2人とも同じぐらいの激しい怒りを内側に抱えた状態。

③それでいながら、外側は穏やかに見える。

この3点が見事に一致した2人が、最初から向かい合わせの席になったのです。

これはまさしく「引き寄せの法則」としか考えられません。

最初の席が向かい合わせだと、話すチャンスが他の人達に比べて多くなります。

必然的に、カップリングされる確率も高くなるのです。

 

僕はその女性と数分話した後に、親近感を感じました。

 

後で分かったのですが、相手も同じ感覚だったそうです。

僕らはカップリングされて、そのままお茶をしに行きました。

そこで、お互いの身の上話になって、パートナーシップの怒りをぶちまけ合いました。

彼女はとても穏やかな表情と話し方でしたが、内側に僕と同じぐらい激しい怒りを抱えているのが見えました。

その怒りのパワーで意気投合し、お付き合いが始まりました。

 

怒りの鎮火が、恋の鎮火

最初のうちは順調でしたが、3ヶ月ぐらい経ったあたりから、お互いに急激に恋の熱が冷めていくのを感じました。

これにはおそらく、2つの理由があります。

①生物学的に、脳内に恋愛ホルモン(盲目にさせる物質)の分泌が減ってくる時期が、3ヶ月目~と言われている。

②時間が経って心の傷が癒え始めた。

というのが理由だと思われます。

特に今思い返すと、②の影響が大きいと思います。

怒りが冷めてきたら、僕らの間にはほとんど共通点がないことが分かりました。

結局、自然消滅のような形で、関係は終わりました。

神田さんの「成功者の告白」の本を読んだのは、その数年後のことです。

この本を読んだ時には、僕はとてもフィクションには見えませんでした。

おそらく、結婚後に不倫するケースも、同じような流れで恋愛感情の終焉を迎えるのでしょう。

次回は、もし不倫相手になりそうな相手(同じ怒りを持った相手)と出会ってしまった場合の対処法をご紹介します。

・・・つづく。

 

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