From シンヤ&サヤ(男女のパートナーシップ研究所)
(→前回のつづき)
※僕自身の過去の「結婚できない体験談」の続きです。
30才の時に、僕は当時付き合っていた彼女との結婚を決めて、準備が始まりました。
でも、時間がたつにつれて、明らかに異変が起きているのも感じていました。
転職したばかりで、仕事で頭の中がいっぱいだった僕は、どうしても結婚式の準備に前向きになれませんでした。
彼女の方も、マリッジブルーの状態になっていきました。
僕たちの関係は、今までとは違った雰囲気になっていきました。
一方で周りの状況は、どんどん結婚へ向けて進んでいきました。
親への挨拶を済ませた後は、彼女の親戚全員が年に1度集まる会にも参加して、僕は皆の前で婚約者として紹介されました。
彼女は、気分が落ち込んでいくのを何とかごまかしているようでした。
僕も、彼女の落ち込みに気付きながらも、気付かないフリをしました。
「これは単なるマリッジブルーだ。本人の心の問題だから、自分ではどうすることもできない。放っておくのが一番だろう。」
という結論に達しました。
過去最悪の状態
しかし、結婚式が近づくにつれて、彼女の落ち込みはますます激しくなっていきました。
そしてついに彼女は、僕に打ち明けてきました。
デートの帰りの車の運転中に、彼女が僕にこう言いました。
彼女:「私、最近なぜかスゴく落ち込んでいるの。」
僕:「知ってるよ。なんか最近、変だよね。」
僕の脳はすぐに、男性特有の「問題対処モード」に入りました。
こういう時に男性が取る対処法は、大きく2つあります。
①腕まくりして、すぐに問題解決に取りかかる。(彼女の話はあまり聞かない)
②問題などないと、自分に言い聞かせる。「その問題は小さいから対処する必要はない」と考えて、彼女に対してもそういう言動をする。
この時の僕のケースは、②のパターンでした。
僕:「マリッジブルーでしょ?みんな女性は多かれ少なかれ、マリッジブルーになるらしいよ。ネットで読んだから。きっと一時的なものだよ。」
彼女:「そうなのかなぁ・・・はぁ・・・時間が解決するものだろうか・・・」
僕は、最近ため息が多くなってきた彼女に内心イライラしながら、言いました。
僕:「俺にどうして欲しいの?まさか、今から結婚やめて別れるってわけにもいかないでしょ?」
彼女:「・・・」
もちろん、この時には、僕は本気で言ったわけではありません。
これだけコトが進んでいるのに、僕よりずっと世間体を重んじる彼女が、「結婚をやめて別れたい」なんて言うわけないと思っていました。
その日の会話は、そこで終わりました。
僕たちはそれ以降、帰りの運転中にほとんど会話をすることはありませんでした。
問題をなかったことにする
僕はその日は、自分でも抑えられないほど、イラついていました。
(なんで自分の心の問題を、俺に押しつけてくるんだよ!自分のことだろ?自分で解決してくれよ!
俺だって、本当は結婚式の準備に全然乗り気じゃないのに、自分にムチ打って前に進もうとしているんだから!)
と内心、思っていました。
でも、一度もケンカをしたことのなかった僕らは、お互いの前で感情を爆発させたことがありませんでした。
彼女も静かに落ち込んでいき、僕もわき上がる怒りを抑えました。
彼女は自分の中にわき起こるネガティブ感情を何度も感じながら、深く落ちていきました。
僕は自分の中にわき起こるネガティブ感情を感じないようにしながら、「大丈夫!きっとうまくいく!時間が解決してくれる!」と何度も自己暗示をかけました。
典型的なすれ違いパターン
これは、男女の間に起こる、典型的なすれ違いパターンです。
男性が問題をなかったことにすればするほど、女性は問題をより大きく感じるのです。
なぜなら、女性は自分の感情を吐き出すことによって、自分の中で問題が小さくなっていくように脳ができているからです。
1度ネガティブ感情を100%吐き出してスッキリすると、後は浮き上がって問題解決策を自力で探し始めます。
でも、男性が彼女を話をじっくり聞かずに、感情を受け止めてあげないと、女性はどんどんため込んでいきます。
そしてある日、感情が暴走して、爆発してしまうのです。
でも残念ながら、多くの男性は女性の話を聞くのが苦手です。
特に、ネガティブ感情を出されると、自分が攻撃されたと感じて反撃モードに入ったり、すぐに解決策を提示して、女性の話をさえぎったりしてしまいます。
これは本能レベルで行っているので、自覚するのが難しい上に、女性への愛とは関係ありません。
でも女性は、パートナーの男性が自分の話を聞いてくれないと、
「私は大事にされていない。愛されていない。」
と受け取ってしまうのです。
その結果、ミゾはますます深まっていきます。
そして、女性の感情が爆発した時には、男性にはもはや手に負えない状態になっていることが多いのです。
僕たちは、そんな危うい「感情爆弾」を内側に抱えながら、お互いの気になる場所を見て見ぬ振りをして、伝え合うことなく、時間だけが過ぎていきました。
そして、結婚式の本番の日程は、容赦なく迫ってきました。
・・・つづく。
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