Fromシンヤ(男女のパートナーシップ研究所)
(→前回の続き)
※40代で婚活すべきか迷っている男性の投稿に対するアンサー記事です
僕自身が個人的に「自由を感じたできごと」の2つ目は、保育園の行事参加です。
子どもと学校の行事参加は、切っても切れない関係があると思います。
独身男性が結婚して子どもを持つことの恐怖の1つに、
「休日も家族のことで埋まってしまう」
というものがありますが、学校行事もおそらくその一部でしょう。
正直、僕は結婚した後も、子どもが生まれた後も、子どもの学校の行事に参加することには、まったく興味がありませんでした。
子ども達が出し物をするのを見て、「成長を実感して、涙する」みたいな男性も、中にはいるのかもしれません。
でも僕は、自分がそういうタイプではないし、むしろ予定をあけるのを面倒だとさえ感じていました。
逆に今の時代に、子どもの行事に行かないと「冷たい父親」とか「仕事人間」みたいな、マイナスイメージのレッテルを貼られます。
だから最初は、乗り気ではありませんでした。
でも、実際に行ってみると、なんだか不思議な気分になりました。
自分が子どもの頃に見ていた学校行事の見え方と、親として招かれて行く学校行事の見え方は、ぜんぜん違うと分かりました。
別に「めちゃくちゃ楽しい!来て良かった!」と感じるほどのエンタメ要素はありませんが、僕にとっては非日常空間です。
そこにいるだけで、自分の脳が刺激を受けるのを感じます。
ステージ上で歌う子ども達。それを見る親たち。指示をする先生たち。
独特のエネルギーに満ちた空間が広がっていて、なんだか自分が別世界に来たような気分になりました。
人生の中で、「学校行事そのもの」は子どもの頃にいやというほど経験してきたけれど、「客席側から眺める」という経験は、確かに人生初です。
エンタメとは違う空間
この体験のメリットを言語化するのはけっこうハードルが高いのですが、もし独身時代の自分自身に説明するとしたら、
「お金を払って見るエンタメとは違う、独特の世界を見れる」
と表現すると思います。
子ども達は、プロのエンターテイナーと違って、スキルも経験もありません。
客席にいる親たちも、何かスゴいことを期待しているわけではありません。
ただ、そこにいる子ども達が一生懸命やっている姿を見るために、ここに集まっているのです。
時間の流れから自由になる
子どもの発表会に初めて参加した時の僕の感覚は、「時間の流れからの解放」でした。
外の世界とは、明らかに時間の流れが変わるのです。
普段のルーティーンとは違う非日常の空間に身を置くことで、
「今、この瞬間に集中できる」
感じがしました。
別に僕は、発表会自体を食い入るように見ていたわけではありません。
子どもの成長を感じて、涙したわけでもありません。
むしろ、割と客観的に見ていた感じです。
でも、だからこそ、明らかに時間の流れが違うのを感じたのです。
発表会が終わって自宅に戻った時に、また元の世界に引き戻された気分になりました。
さっき起こっていたことが、夢の中だったような。
おそらく、人間の脳は「未体験の空間」に身を置くことで、感じ方が変わるのではと思います。
脳か解放されて、自由を感じるのです。
これが、実はけっこう快感です。
それ以来、僕は発表会の空間に身を置くことが少し楽しみになりました。
これはビジネスでもよく言われていることですが、自分にとって慣れた快適な場所=コンフォート・ゾーンから外に出たときに、人間の脳は刺激を受けて、成長したり、自由を感じます。
でも、コンフォート・ゾーンを抜けるのは、口で言うほどカンタンではありません。
人間の脳には現状維持メカニズムがあるので、わざわざ快適な場所から抜け出してリスクを犯そうとは思えないのです。
だからこそ、外部からのプレッシャーも時には必要になります。
子どもができると、そのプレッシャーが自分の行動範囲を強制的に広げてくれます。
自分の趣味や仕事を、子どもイベントに生かす楽しさ
ちなみに、これは僕の個人的な環境が関係していますが、僕は趣味と仕事を兼ねて、カメラやマイクを使うことが多いです。
YouTubeに動画投稿をしていると、「より良い画質と音質で映像を撮りたい」という願望が生まれやすいです。
特に男性はガジェットが好きな人が多いので、機材にハマりやすいと思います。
僕もガッツリと機材沼にハマっていて、業務用ビデオカメラや一眼カメラ、無線マイクやガンマイクなどを揃えています。
その機材たちを、子どもの発表会で使うと、明らかにワンランク上の記録ビデオを残せるのです。
これがけっこう楽しくて、僕はハマっています。
発表会というのは、一発撮りの世界です。
リハーサルを見ることはできないし、本番の会場のレイアウトも、行ってみるまで分かりません。
だからこそ、色んな現場の状況を想定して、機材を整えて、ランダムに動く子どもの姿を捉えながら撮影する作業は、スリルに満ちあふれています。
発表会に来る親たちの撮影機材を見てみると、
・80%はスマホのカメラ
・10%は家庭用ビデオカメラ
・9%は小さめの一眼カメラ
・1%はガチのバズーカみたいな長いレンズ付きの、フルサイズ一眼カメラ
という感じです。
写真を趣味にしているお父さんは、1%ぐらいはいるようです。
僕は業務用ビデオカメラに長いガンマイクを付けて撮影していますが、同じスタイルで撮っている人はいません。
唯一、「保育園が呼んだ外部の業者さん」だけが、業務用ビデオカメラを使っています。
こういう、「ハイクオリティーを求められない現場に、フル装備で挑んで、全力を出す」ことにワクワクする男性は、僕だけではない気がします。
・・・つづく。
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