From シンヤ(男女のパートナーシップ研究所)
(→前回の続き)
僕は高熱を出して寝込んでいる最中に、気を紛らわせるために昔のドラマを見ることにしました。
自分にとって思い出深いドラマである「ビーチボーイズ」を見ることにしたのです。
でも、それは予想外の展開に向かっていきました。
前回の記事でも書いたとおり、僕はビーチボーイズが大ヒットしていたちょうどそのタイミングで、タレントスクールに通っていました。
だから、当時の自分の受けていた演技のレッスンや、クラスメイトの顔が思い浮かびます。
クラスメイトとも、よくビーチボーイズの話題で盛り上がりました。
「やっぱ反町はワイルドでカッコいいよなぁ~」
「俺はどっちかっていうと、竹野内派だなぁ~」
など、雲の上の存在にいるようなイケメン2人について、あれこれ語ったのを思い出します。
でも、肝心のドラマのストーリーについては、もうすっかり忘れていました。
そんな状態で見始めたビーチボーイズのドラマは、まるで初めて見るような感覚で楽しめました。
ところが、僕は第2話まで見た時点で挫折してしまったのです!
理由は、ドラマ全体に流れる「超ポジティブな雰囲気」です。
主役の1人の反町さんは、先のことを考えずに今を楽しむ、超ポジティブ思考タイプ。
相棒になる竹野内さんは、反町さんと真逆の性格タイプながらも、モテ街道を進んでいるエリート。(仕事で挫折して旅に出るものの、そこもまたイケてる演出)
どちらも凡人からしたら、すごい2人に見えるわけです。
そこに加えて、当時まだ高校生ぐらいだった広末涼子さん。
広末さんも、けっこう明るくてポジティブな演技をしています。
さらに、舞台は真夏のビーチという、いかにもポジティブな雰囲気を持つ場所です。
つまり、このドラマ全体には、明るくて開放感があって、ポジティブなオーラが漂っているのです。
そのため、役者さんたちの話し方も、けっこう明るくハキハキしています。
僕は、普段はこういった明るくて元気なドラマが大好きです。
でも、この時ばかりは「まぶしすぎて苦しい」と感じました。
ポジティブなオーラが苦しく感じる時
フトンの上で高熱にうなされながら、かろうじて見るドラマとしては、見づらかったのです。
自分の今の身体の状態と、画面の中で元気にビーチを走り回る反町さんの底抜けに明るいキャラが、あまりにも違いすぎて苦しくなりました。
反町さんと広末さんの元気な声が、病の床に伏している僕の耳にズキズキと響きました。
「あぁ、もうダメ・・・」
僕はあきらめて、パソコンの画面の右上の×マークをクリックして、そっとブラウザーを閉じました。
熱があっても見れるドラマ
ビーチボーイズで竹野内さんを見ているうちに、僕の記憶に蘇ってきたドラマがありました。
それは、竹野内さんが主演の「WITH LOVE」というドラマです。
恋愛ドラマの多くが、女性が主人公というパターンですが、このドラマは当時人気急上昇中の竹野内さんが主人公のポジションでした。
ヒロイン役は田中美里さんです。
このドラマは、僕がリアルタイムで見ていた25年前は、色んな意味で衝撃的でした。
・当時はまだ普及し始めたばかりのインターネットでの出会いを描いていたこと。
・マッチングサイトではなく、メールアドレスを打ち間違えた誤送信がきっかけでやりとりが始まり、お互いに顔が分からないまま、文字メッセージだけでだんだん恋に落ちていくという流れ。
・メールの相手が仕事上でやりとりのある相手だったこと。つまり、「実は知り合い同士でやりとりしていた」という展開。
・それをお互いが知った時には、どんなリアクションになるのか?というドキドキ感。
などが重なって、当時としてはかなり異色のドラマでした。
ネットでの出会いがなかった時代
25年前はまだインターネットの初期の頃なので、
「Eメールなどのネット上のメッセージでやりとりする人=引きこもりのオタク」
というイメージがあったようです。
ドラマの中でも何度かそういったセリフが登場します。
当時の男女の出会いの手段は、もっぱらリアルで「職場恋愛 or 合コン」という2択だったようです。
そんな時代の中で、第3の選択肢として「ネットを通じて、見ず知らずの人と出会う」という可能性を提示したのが、このドラマでした。
当時の人たちが、今の婚活事情を見たら、どう思うでしょうか?
今年の調査では、ついに「男女の結婚のきっかけ」が、リアルを上回ってマッチングアプリが一位に躍り出ました。
「スマホのマッチングアプリで出会って結婚する」なんて時代がやってくるとは、当時の WITH LOVE のドラマ製作スタッフも想像できなかったでしょう。
こういった理由で、僕は個人的にはビーチボーイズよりも、このWITH LOVEのドラマの方がストーリーが記憶に残っていました。
そして何より、このドラマは良い意味で明るさがないというか、全体的にしっとりしているので、高熱の時に見るには良いと思ったのです。
ところが、いざ見始めてみると、上記の部分とは違う場所に、ものすごい違和感というか、驚きの連続を感じることになるとは、まったく予想していませんでした・・・
・・・つづく。
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