From シンヤ(男女のパートナーシップ研究所)
(→前回の続き)
※僕が高熱を出して寝込んでいる最中に、気を紛らわせるために見た25年前のドラマ「WITH LOVE」の話の続きです。
物語が進むにつれて、さらに男女の文化の違いが浮き彫りになっていきました。
銀行の受付で働く雨音の上司が、自分のミスを雨音に押しつけたことがバレた時のシーンです。
雨音の同僚の女性が怒って上司に、
「ちょっと部長!ひどくないですか!」
と言った時に、上司は申し訳なさそうに、
「すまない。でもほら、君たちにとって仕事は、どうせ結婚までの腰掛けじゃないか。私はそうはいかないんだよ。今回のミスが今後のキャリアに響くんだ。」
と言います。
それに対して、同僚女性は、
「私たちの仕事は腰掛けじゃない!」
と反論するのではなく、
「じゃあ、埋め合わせしてくださいよ。」
と言って、部長にお金をせびって、自分たちの夕食代とカラオケ代を出させるのです。
部長は仕方なく、雨音と同僚に万札を何枚か手渡します。
その後、同僚女性が雨音に向かって、
「確かに部長の言う通り、私たちの仕事は、はいい男探し!仕事なんて、結婚するまでの辛抱よ!
雨音も吉田さんと結婚したら、すぐに仕事辞められるんじゃない?」
みたいなことを言うのです。
このシーンは僕にとって、けっこう衝撃的でした。
自分が20代前半の頃は、まだ日本はこんな感じの価値観だったのかぁ!
と思ったのです。
もちろん、現代でも同じように考えている女性はいるでしょう。
少なくとも僕が見てきた婚活の現場では、1周回って今は専業主婦希望の女性の数が統計的に増えている、と言われていました。
このドラマが流れていた時代の後に、女性の社会進出が促されて、20代後半に差し掛かった女性達は、
「結婚か?キャリアか?」
の2択を迫られるようになりました。
そこでキャリアを選ぶ女性が増えたそうです。
でもその後、年を重ねたタイミングで不景気になり、仕事にやりがいを失った時に、
「私には何も残っていない。もし20代で結婚して子どもがいたら今頃は・・・」
みたいに感じる女性が増え、そんな後ろ姿を見た後輩の女性達が、こぞって専業主婦希望になる。
そんなサイクルが繰り返されていると、婚活本で読みました。
繰り返すサイクル
実際に、僕が婚活していた時期にも、婚活パーティーで出会った女性達の中で、深く話していくと専業主婦希望の人たちが多くて、
「あ、本に書いてあることは本当なんだ!」
と確信したのを覚えています。
その後はもう一回りして、今は、
「別にキャリアを追い求めるわけではないけど、恋愛や結婚も面倒だから興味ない」
という女性が増えているようです。
ちなみに、この価値観は女性だけではなく、男性も同じです。
今の時代は、「仕事も恋愛も結婚にも、あまり興味がない。とりあえず、今自分が快適に楽しく生きていければいい。」というのが男女ともに共通する価値観のようです。
でももし、この25年前のドラマの時代にタイムスリップしたら・・・
同僚女性たちが「いい男探し」に明け暮れる中で、親や友人からも「もうそろそろ結婚した方が良いんじゃない?」というような周囲からのプレッシャーもかかるでしょう。
その中で快適な独身生活を送るのは難しそうな気がします。
むしろ、「私はこう生きるんだ!」という決意と覚悟が要求されるでしょう。
男性は結婚していないと出世できない
もう1つ、僕が驚いたのが、雨音を何度もデートに誘う吉田さんの「結婚の動機」です。
吉田さんは大手商社に勤めていて、パリで働くのが夢で、会社に異動願いを出しています。
ところが、吉田さんの商社では、「結婚していない男性社員は、異動願いを却下される」というのです!
これも僕にとっては衝撃的でした。
吉田さんは普段の仕事っぷりで何とかパリ行きへの切符を手に入れるチャンスをもらえたものの、上司からは、
「パリに異動するタイミングで結婚していないと、代わりに他の社員に言ってもらうことになる。何とか期限までに相手を見付けて、結婚しない。」
と言い渡されています。
そこで吉田さんは、自分好みの雨音さんとできるだけ早く結婚するために、何度もデートに誘うのです。
こういった「独身 or 既婚」での差別が大企業で当たり前のように行われていたのが、驚きでした。
僕が20代前半の頃には、まだこれがドラマとして放映されても何も問題なかった時代だったとは・・・
僕は、こういったシーンに気を取られて、ますます本編のストーリーが頭に入ってこなくなりました。
・・・つづく。
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