From シンヤ(男女のパートナーシップ研究所)
※火曜日のブログはシンヤが担当します
前回までの記事で書いていた本のレビューとすごく重なるような記事を発見したので、シェアします。
きっと今同じように感じている人、これから感じる可能性がある人もいるのではないでしょうか?
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定年後「いらない人」になった60歳の嫉妬。家庭以外の居場所を楽しむ妻と、家庭しかない自分
この記事は、実在する男性のインタビュー記事です。
ざっくり内容をまとめると、
「それまで仕事一筋で生きてきて、60才で定年になったタケヒコさんが、今は家庭に居場所を求めている。でも、妻はすでに家庭の外に自分のコミュニティーをいくつも築いていて、その世界で楽しそうにやっている。そんな妻の姿を見ていると、悲しみと嫉妬の心がわき起こってくる。」
ということです。
多かれ少なかれ、既婚男性はこういう気分を味わうことになる確率が高い気がします。
少なくとも、60歳を超えてから定年後に、妻から、
「あなた!これからはずっと一緒に居られるわね!これからは私たち2人だけの時間を、死ぬまでラブラブで過ごしましょ!」
と言われる男性の数はかなり少数派だというのは、なんとなく予想できます。
そこまで熱烈に歓迎されるとは思ってなくても、少なくとも、
「あなた、これまで長年、お疲れ様。ありがとう。これからはゆっくり2人で過ごしましょ。」
ぐらいのことを言って欲しいなぁ~、と期待している既婚男性は多いはずです。
ただ、実際に妻からそう言われる関係を築くためには、定年までの期間で何をしてきたか?
がすべてを決めると思います。
よく「仕事と家庭のバランスを取る」とか「家族サービス」という言葉がありますが、それは妻や子供のためだけではなく、定年退職後の自分自身のためでもあるのではないでしょうか。
この記事を読んでいると、そんな気持ちにさせられます。
所属のコミュニティーのもろさ
この記事を読んでいると、「所属のコミュニティーの弱さ」を実感します。
会社、家族、地域という「3大所属コミュニティー」は、ひとたびそこから離れると、途端に孤独を感じることになります。
今回の記事のタケヒコさんも、退職後に同じ会社で嘱託として働いているにも関わらず、疎外感と孤独を感じているのが、分かりやすい例です。
そして、もう1つの所属コミュニティーである結婚生活も、肝心の妻はすでにタケヒコさんに対する「夫婦としてのつながり=所属の意識」が弱くなっていたのです。
「自分はいてもいなくてもいい存在」というメッセージを、職場と家庭の両方で受け取るのは、精神的にコタえます。
でも、今の社会と家庭のシステム上、おそらく多くの男性が退職後にそう感じる確率が高いと思うのです。
僕がこの記事を読んで感じたのは、「事前の予防策の大切さ」です。
予防策は大きく2つあると思います。
それは、
①妻なしでも楽しく生きられるコミュニティーを築く
②妻と向き合うための時間とエネルギーを確保する
です。
①妻なしでも楽しく生きられるコミュニティーを築く
まず、「妻から不要扱いされることは避けられない」と考えて、今回のタケヒコさんのような状態になっても寂しさを感じづらい対策を、事前に練るのが現実的です。
そのためには、仕事でも家庭でもない、「第3のコミュニティー(接続するコミュニティ)」を築くことが大事になります。
(※接続するコミュニティーの詳細は、前回までの記事「名著:結婚滅亡のレビュー」をご覧ください)↓↓↓
既婚男性は、どうしても仕事が一番の優先順位になりがちです。
ともすると、
「平日の夜は同僚や部下と飲みに行き、休日は上司とゴルフに行く。」
みたいに、会社という所属のコミュニティーの中だけで人間関係が完結してしまう生活になってしまいます。
「経済的な成功」だけを見るのであれば、それが正しい道に見えることがあるかもしれません。
でも、「定年後の生活も視野に入れた戦略」を考えた場合、人生の時間のリソースを仕事の人間関係に全振りするのは、かなり危険だと思います。
なぜなら、人生でコミュニティーが1つしかない状態になるからです。
その1つを失ったら、すべてが崩壊します。
できるだけ早い時期から仕事と家庭と関係ない「第3のコミュニティー」を築いておくことで、万が一退職後に妻から離婚届けを突きつけられても、自殺するほど追い込まれることはなくなるでしょう。
②妻と向き合うための時間とエネルギーを確保する
その一方で、早い段階で妻との時間をできるだけ確保して、定期的にパートナーシップの状態をジャッジする必要があります。
多くの場合、男性は結婚生活の危機に気付くのが遅いです。
妻の方は着々と離婚の準備を進めている最中にも、夫はまったくそんなこと気付かずにいる・・・なんてことは、よくあります。
そうならないためには、定期的に妻と話す時間を取って、今の2人の関係がうまくいっているのか?問題ないと思っているのは自分だけではないか?を確認する作業が必要になります。
また、これもよくあるパターンですが、
「自分では妻を大事にしているつもりだったのに、妻にはまったく伝わっていなかった。むしろ、ないがしろにされていると思われていた。」
ということもよくあります。
これは、「妻が自分にして欲しいと思っていること」と「自分が妻にしてあげたいこと」にズレが生じていることから起こります。
男性は、仕事では「顧客ニーズをくみ取れ!」といつも言い聞かされて意識できているのですが、妻のニーズをくみ取れる人は少ないです。
逆に、妻のニーズをくみ取れるようになれば、顧客ニーズもくみ取れるようになると言われています。
なぜなら、難易度は妻のニーズの方が高いからです。
妻のニーズのくみ取り方に関しては、「愛を伝える5つの方法」という本がオススメです。
自分が妻にしていることと、妻が自分にして欲しいと思っていることにズレの発見に役立ちます。
以上、僕がこの記事を読んで感じたことをシェアしました。
僕もパートナーシップの心理学を学び続けていますが、ダイエットや運動と同じように、
「やるべきことは分かってるけど、なかなか実行できない」
のが人間というものです。
だからこそ、「こうなりたくない!」という恐怖のストーリーの記事を読んで、自らを奮い立たせていく必要があると思っています。
共にガンバりましょう!
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