From シンヤ(男女のパートナーシップ研究所)
※月・金曜日のブログはシンヤが担当します。
このブログを書いている日はクリスマス。
僕は自分に彼女ができずに悩んでいた頃、クリスマスが大嫌いでした。
なんか街中が恋人ムードになっているような気がして、パートナーがいない人は寂しいやつ、みたいなイメージがイヤだったからです。
自分にパートナーがいない時には、恋人がいる人たちは、みんなクリスマスに幸せな気分を味わっているんだと思っていました。
僕は当時、イトーヨーカドーのバッグ売り場で働いていたので、恋人たちが手をつないで店内を歩く姿を見る機会が、これでもか!というぐらいたくさんありました。
カップルはみんな、人生すべてがうまくいっているように見えました。
当時一緒に働いていたアルバイトの女子大生たちも、なぜかクリスマスイブには仕事に来ませんでした。
(みんな、彼氏とホットな夜を過ごしているんだろうか?いいなぁ~)
とうらやましく思えました。
浜崎あゆみさんの人気曲
でも、ある時僕は、衝撃的な歌に出会いました。
それは、当時大人気だった浜崎あゆみさんの大ヒット曲、
「appears」
というタイトルの歌です。
appears の意味は、「~のように見える」という動詞です。
She appears to be happy.
(彼女は幸せそうに見える)
というような使い方をします。
ちなみにこれは、「自分には~のように見えるけど、本当は分からないけどね」というニュアンスを含みます。
確信がない時に使う言い回しです。
歌詞の内容も、それに沿った内容でした。
(以下、歌詞のサビ引用)
恋人たちは とても幸せそうに
手をつないで 歩いているからね
まるで全てのことが上手くいっている
かのように見えるよね
真実(ほんとう)は2人しか知らない
という内容です。
まさに、appears という英単語のニュアンスを見事に再現した歌詞です。
(この英単語のニュアンスを知ったのは、この曲を聞いた数年後、ずっと後になってからですが)
僕はこの歌詞を聞いた時に、衝撃を受けました。
え?どういうこと?
みんな幸せそうじゃん?
本当は、幸せじゃないってこと?
恋人ができれば、人生逆転で一気にバラ色になるんじゃないの?
と不思議に思っていたのです。
でも当時は、この曲を聴いて、少し気持ちが落ち着きました。
「モテ女王みたいな浜崎あゆみがこんな歌詞を歌うぐらいだから、きっと真実なんだろう。クリスマスは、必ずしも幸せカップルであふれ返るわけではないんだ。」
と。
僕がこの歌詞の本当の意味を知ることになるのは、だいぶ先でした。
モテ本を読んで勉強して、いくつもの苦難を乗り越えて、ついに彼女ができた時に、男女の関係を長続きさせるのがいかに難しいか?を思い知りました。
恋人がいる=幸せではない
僕はその後、appears の歌詞の通りの体験を何度もしました。
・クリスマス前に彼女と大ゲンカして、だからといってクリスマスに会わないと後から怒られそうだから、気まずい雰囲気のままムリヤリ会う。
・最初はラブラブの雰囲気だったのに、ディナーが終わった後に言い争いになり、彼女が怒って帰ってしまう。
・もう別れたいと思い始めている彼女と一緒に過ごすクリスマスは、自分にウソをついている感覚でツラい・・・
などなど。
特に、付き合ってから3ヶ月~半年以上経った状態で迎えるクリスマスでは、お互いの価値観のズレを初めて認識することが多くて、ケンカになりやすいと気付きました。
「appears で言っていたことは、これか!!なんて鋭い曲なんだ!!」
と驚いたのを覚えています。
また、たとえ付き合う前の「盛り上がり状態」でも、キツい体験をしました。
・友達以上恋人未満の状態の彼女とクリスマスデートが実現したから、「これは脈アリでしょ!」と思って告白したら、思い切りフラれる・・・
・クリスマス直前の婚活パーティーで出会った女性とデートすることになったので、待ち合わせ場所に行ったら彼女は現れず、電話にも出ず、結局1人でご飯を食べて帰るハメに。
その後、彼女は、僕の電話の着信拒否。おそらく、同じ婚活パーティーで出会った別の男とデートして、そっちの方がいいから乗り換えたと思われる。
などなど。
恋人がいてもいなくても、変わらない
恋人がいてケンカした状態で過ごすクリスマスでは、街を歩いている他のカップルたちがラブラブに見えて、
「みんな幸せそうだなぁ~。それに引き換え、俺は・・・」
と思っていました。
でも、ある時にふと気付きました。
「あっ!この感覚は、1人で過ごしていたクリスマスと同じだな!」
と。
思い返すと、僕がモテない時期に思い描いていた、
「恋人たちの甘い夜」
みたいなベタなクリスマスを過ごせた回数はとても少なくて、むしろツラい思いをした回数の方が多かった記憶があります。
恋多き浜崎あゆみさんだからこそ、この真実を曲にして歌っていたんだと気付きました。
なぜ、クリスマスにケンカが起こるのか?
クリスマスにケンカが起こりやすい原因は、お互いの中にある「当たり前」の価値観のズレが見えるイベントだからです。
・クリスマスには恋人と一緒に過ごすのが当たり前。仕事を入れるなんてあり得ない。
・クリスマスにはケーキを食べるもんでしょ?
・クリスマスには、プレゼントを用意するのが恋人への愛の証でしょ?
・クリスマスぐらい、贅沢なディナーを楽しむのが当たり前でしょ?
などなど、男性も女性もみんな思い込みがあります。
その思い込みとは違う行動をパートナーが取った時に、衝突が起こるのです。
穏やかなクリスマスは、「男女の心理学を学んだ先」にある
僕がケンカのない、穏やかなクリスマスを安心して過ごせるようになったのは、男女の心理学を学んだ後です。
それも、恋人を作るための入り口戦略ではなく、1人の相手と長く付き合うための戦略です。
僕が20代前半の頃に思い描いていたクリスマスのイメージと現実は、まったく違っていました。
ということで、僕の最終結論は、
・クリスマスに恋人がいてもいなくても、結局あまり変わらない。
・世間のイメージのような、ラブラブで甘い夜をクリスマスに過ごすためには、学びと訓練が必要。(あるいは、クリスマス直前に恋人を作って、本能のパワーで「恋は盲目」状態になって勢いで乗り切る)
・自分の幸せは、自分で作るしかない。パートナーから幸せを与えてもらうのを期待するのではなく、自分がパートナーを幸せにする方法を考える。
・パートナーが期待に応えなくても、「自分の機嫌は、自分で取る!」と決める。
ということです。
あなたは今年はどんなクリスマスを過ごしましたか?
※このブログでは、恋人や夫婦のケンカを乗り越え、パートナーと長く幸せな関係を築く方法を発信しています。
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