【妻が食事の準備をしてくれなくなってしまいました②】

From シンヤ&サヤ(男女のパートナーシップ研究所)

(→前回のつづき)

※「妻が食事を作ってくれなくなったことで、自分が生きる価値を見いだせなくなった男性」のお悩み投稿の分析結果の続きです。

この手の「社会の中での男女の役割」に関する問題は、「どちらが社会的に正しいか?」で議論になってしまいがち、ということを、前回の記事でお伝えしました。

夫婦の感情的な問題を解決するためには、正しさを基準にするのではなく、「お互いの感情」にのみ、フォーカスする必要があります。

つまり、自分とパートナーの心に目を向けることが大事なのです。

もっと言えば、「お互いが愛を感じられてない原因を探る」ということです。

夫婦間の感情的な対立の原因のほとんどは、「自分は大切にされていない」「自分はパートナーから愛されていない」という気持ちから来ています。

そして、「自分のパートナーから何をされたら、(されなかったら)そう感じるのか?」は、人によって違います。

他の人がまったく気にならないようなことに、自分だけが引っかかる・・・ということは、よくあることです。

①自分はなぜ、妻が食事を準備してくれないことに対して、こんなに悲しい思いをしているのか?その悲しみの根源はどこにあるのか?

②妻はなぜ、自分の食事を準備しないことを選んでいるのか?この行動は、どんな感情が元になっているのか?

そこだけにフォーカスして掘り下げていく必要があります。

今回の記事では、そこを分析していきましょう。

投稿男性が「妻から愛を感じる」ポイント

投稿男性がどこを不満に感じているのか?をハッキリさせることで、この男性が愛を感じるポイントがハッキリしてきます。

愛を感じるポイント=愛の言語

です。

愛の言語に関する詳しい解説は、こちらの記事をご覧ください。

さらに「愛を伝える5つの方法」という本を読むと、かなり理解度が深まります。

今回の投稿の文章には、この男性の愛の言語を伝える、分かりやすい表現がいくつかありました。

・毎日帰宅後に1人で料理、食事を済ませて片付けて寝る生活にもストレスがかかります。

・家族がバラバラになったような虚無感を感じます。

・自分の存在意義がわからなく辛いです。

この3つの言葉から分かるのは、おそらくこの男性の愛の言語は、

1位:サービス行為

2位:クオリティータイム

です。

1位と2位の差はどのぐらいか分かりません。

ただ、投稿の最初に「妻が食事の準備をしなくなってしまいました」とあるので、「本人が一番問題だと感じていることが最初に来ている」と考えると、おそらくサービス行為が1位です。

サービス行為とは、料理を作る、家を片付ける、仕事を手伝う、などが含まれます。

サービス行為が愛の第一言語の男性にとっては、

奥さんが料理をしてくれない=愛を感じられない

という図式になるのです。

女性からしたら、

「子育てで忙しいのに、なんで旦那のご飯を毎日作らなきゃならないの?むしろ旦那が妻の分まで作ればいいでしょ?」

と反論したくなるでしょう。

でも、ここで大事なのは「正しさ」ではありません。

先ほどお伝えした通り、たとえ理不尽でも、「感情」にフォーカスすることが大事です。

むしろ、感情はもともと理不尽なものではないでしょうか?

物理的な環境などは一切関係なく、つい相手からの愛を求めてしまう、愛をもらえないと、悲しくなってしまうのが、人間という生き物なのです。

この投稿男性は、奥さん食事を準備してもらうことで、愛を感じられるのです。

それがなくなったことで、悲しみを感じています。

クオリティータイム

クオリティータイムは、パートナーと一緒に過ごす時間です。

一緒にご飯を食べたり、ちょっとした会話をしたりすることで、愛を感じられるのです。

クオリティータイムが愛の言語の人にとっては、食事をバラバラの時間に取ることは、拷問に等しい苦しみです。

「家族がバラバラになったような虚無感を感じます。」

という言葉に、それが現れています。

この投稿に対するコメントで、

「それじゃあ、一人暮らしの人達はどうなるんですか?みんな一人でご飯作って一人で食べてるじゃないですか。その人たちは、みんな寂しいといことですか?」

という内容がありました。

でも、これはそういう問題ではないのです。

クオリティータイムが愛の言語の人にとっては、「一緒に暮らしているパートナーとバラバラの生活をする」ことにストレスを感じているのです。

一人暮らしなら、同じ屋根の下に愛を求める相手はいないので、悲しさは感じません。

目の前に相手がいるのに、つながりを感じられない、愛を感じられないから、ツラいのです。

別居している夫婦が、最終的に離婚するケースが多いのも同じ理由です。
別居を経験したことがない人からすると、

「別居してお互いに一人暮らし状態なら、そんなにストレスにならないのでは?そのまま一生別居婚でもいいのでは?」

と思いがちですが、クオリティータイムが愛の言語の人にとっては、「パートナーと結婚している状態」なのに、バラバラになっていることが耐えられないのです。

まずは愛の言語をハッキリさせる

ということで、こじれたパートナーシップを回復させる第一ステップは、まずは自分自身の愛の言語をハッキリさせることです。

この投稿男性の愛の言語は、おそらく9割以上の確率で、

1位:サービス行為

2位:クオリティータイム

だと思われます。

次回は、奥さんの方の愛の言語を探っていきましょう。

 

・・・つづく

 

※このブログでは、恋人や夫婦のケンカを乗り越え、パートナーと長く幸せな関係を築く方法を発信しています。

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