From シンヤ&サヤ(男女のパートナーシップ研究所)
先日、質問サイトに既婚男性からこの記事と同じ内容の投稿がありました。
元の投稿はこれです。
↓↓↓
https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q10265691220
先に読んでからこの記事を読み進めていただくと、理解度が増すと思います。
内容をざっくりまとめると、
①子供ができてから、妻がご飯を作ってくれなくなった。
②子供は同年代の他の子供より手がかかる状態。
③仕事が終わってから、夕飯を自分で作って1人で食べていると、家族がバラバラになったように感じて悲しくなる。自分の存在意義が分からなくてツラい。
というものです。
この投稿に対するアンサーで多い内容
この投稿に対するアンサーは、この男性に対する批判的なコメントが多めです。
アンサーの書き手は主に女性からだと思いますが、
「自分のことしか考えていない」
「女性が食事の準備をするのが当たり前だと思うな!」
「子育ての大変さを分かっていない」
などのコメントが最も多くありました。
また、男性からのコメントでは、
「そういう態度を取る女性と結婚生活を続けても、ツラいだけです!離婚をちらつかせて、驚かせれば効果があるのでは?」
といった、脅したり別れる方向に持っていく解決策を提示しているものもありました。
けっこう多い悩み相談
ちなみに、「妻が食事を作ってくれない」という内容の記事は、他にもけっこうたくさん出てきます。
ネット上で検索すると、
妻が食事を作ってくれないことを理由に、離婚をすることはできるか?
という相談内容の記事まで出てきました。
どっちが食事を作るか?問題で悩んでいる夫婦はかなり多いようです。
男性 VS 女性
この手の家事の役割分担系の悩み相談は、どうしても「男性 VS 女性」のジェンダー対立が生まれがちです。
男性も女性も、みんなそれぞれに心の痛みを抱えているので、投稿内容がその痛みに触れるのです。
既婚の男女であれば、パートナーとの関係の中で感じた心の傷が思い出されます。
独身男女であれば、両親や友人カップルなどの対立を見て感じた怒りや絶望感が思い出されます。
人は痛みを感じると、反撃したくなります。
その結果、今回の男性が相談した内容に対して、女性たちがモーレツに反撃する・・・という図式が生まれているようです。
もちろん、男女が逆になるパターンもあります。
女性が投稿した内容に、心の痛みを刺激された男性たちが反撃する、とう図式です。
平行線
この手の議論には、終わりがありません。
また、投稿者が変わっても、同じパターンを何度も繰り返します。
男性からすると、「仕事をしてクタクタになって帰ってきて、まだ家事をやれってか!」
女性からすると、「子育ての大変さもまったく分かってないくせに、仕事だけしてれば偉いとでも思ってるの?」
という、「お互いに相手の立場を分かってない議論」で白熱します。
その結果、平行線のまま進むことになるのです。
どちらが正しいか?で議論しない
この手のトラブルを解決するためには、「どちらが正しいか?」という視点をいったん手放す必要があります。
正しさにこだわっていると、ほぼ間違いなく「勝ち負けの世界」に夫婦2人でハマっていくことになります。
勝負の世界に入ると、お互いが「相手に負けまい!」と身構えているので、ストレスが多くなります。
お互いに愛と安らぎを求めて結婚したはずの相手が、やっつけるべき敵になってしまうのです。
正しさにこだわり過ぎると、愛を感じられなくなってしまうことが多くあります。
正しさというのは、自分とパートナー以外の人達の言動がベースになっています。
・他の人達は、どう行動しているか?
・他の人達は、どちらを選ぶのか?
・自分の親や兄弟は、どうしてきたか?
を基準に決まります。
でも、パートナーシップは正しさとは無縁の世界にあります。
何が正しいか?は、2人の間だけで決めないと、他人の価値観に振り回される結婚生活になってしまうのです。
今回の「妻がご飯を作ってくれない」という件も、他の家庭ではどうしているのか?は関係ありません。
「社会の中での男女の役割」もいったん横に置いておく必要があります。
そうではなく、自分とパートナーの心に目を向けることが大事なのです。
つまり、
①自分はなぜ、妻が食事を準備してくれないことに対して、こんなに悲しい思いをしているのか?その悲しみの根源はどこにあるのか?
②妻はなぜ、自分の食事を準備しないことを選んでいるのか?この行動は、どんな感情が元になっているのか?
そこだけにフォーカスして掘り下げていく必要があります。
他の夫婦の考え方や意見は、2人のパートナーシップには関係ないのです。
次回の記事では、こういう時に自分がどんな心理ワークをすればいいか?具体的な手法をお伝えしていきます。
・・・つづく。
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