【「会話のはずむ夫婦」と「はずまない夫婦」の違いは○○だった!③】

From サヤ(男女のパートナーシップ研究所)

※水曜日のブログはサヤが担当します。

(→前回の続き)

前回は、夫婦の会話をはずませるために妻側ができることについて考えていきました。

妻の話が夫にとってグチっぽく聞こえるのは、そもそも話に結論がなく、話を聞いてもらうことが目的だからです。

そこで早急に結論を求めようとする夫とすれ違いができてしまいます。

そこで妻側の解決策として、時間を区切ったり、どう話を聞いてほしいのかを具体的に伝えたり、話をすることそのものが妻にとっての幸せにつながることを伝えるということをお話ししました

では夫婦の会話をはずんだものにするために、妻に「聞き下手」と言われてしまう夫側ができる解決策はどんなものがあるのでしょうか?

まずは「会話」の定義が妻とは違うことを理解する

解決策の前に、夫婦で会話の定義が違うことを理解する必要があります。

表面的に解決策をやっても、また妻から「あなたは話を聞いていない!」と言われかねないからです。

さて、会話がはずむのに聞き手と話し手、どちらにキーがあると思いますか?

今回の調査の結果を見ると、どちらに重きがあると考えているかで夫婦に差がありそうです。

まず、多くの男性にとっては会話=情報伝達です。

少ない言葉でも一発で理解できるのが、スムーズな会話です。

よって、誰が聞いてもわかりやすく、簡潔に、要点をまとめて伝え、相手によけいな手間をとらせない。

そんな人が「いい話し手」になります。

逆に同じようなことなのに色んな言葉で何度も言ったり、話が先に進まないのは、会話がはずんでいないと言うことになります。

これはいい話し手とは言えません。

聞いている側が理解できていないとしたら、「話し手側に問題がある」と考えます。

一方で多くの女性にとっての会話=自分の感情を整理する手段です。(他にもありますが)

まずは問題に対して渦巻く自分の感情をどうにかしないと、解決に進めません。

そこで重要になるのが聞き手です。

聞き手は、話し手の気持ちに寄り添い、「うんうん、それで?」と話の先をうながしたり、「それは大変だったね」とねぎらったり共感するのです。

それによって話し手は、話がしやすくなり、感情が整理できて最終的には聞き手が何かを示さなくても勝手に解決策を見つけたりします。

もし会話がはずまないとしたら、女性は聞き手に問題があると考えます。

これが会話がはずまない夫婦が、互いに相手が悪いと思っている理由です。

なので、最初から100%上手くやろうとする必要は全くないのですが、「妻との会話は聞き手が重要なんだ!」と頭の隅に入れてもらえると幸いです。

それだけでもきっと話の聞き方が変わるので、妻のグチっぽさが減る可能性があります。

あなたは妻の問題を解決しなくてもいい

妻の話があまりに堂々巡りで、「だったらこうすればいいじゃないか」とアドバイスをしたことはありませんか?

それなのに妻からできない理由を言われたり、相談されたのに「あなたに言われたくない」と言われたりしたことがあるかもしれません。

せっかく解決策を出したのに、なんでやねん!と思いますよね。

実は妻の話に、解決策を出す必要はありません。

妻がほしいのは、ごちゃごちゃしている感情の整理と、問題に向き合ったことへのねぎらいと、また次に問題に向かっていく勇気です。

妻の話を聞く前に夫にしてみてほしいのはたったひとつ、これだけです。

「これから話すことに僕のアドバイスはいる?それともただ話を聞いた方がいい?」

もしここで妻に「ただ話を聞いてほしい」と言われたら、脳のスイッチを切り替えて、次の解決策にいきましょう!

話を聞く目的をアドバイスすることから、「妻を幸せにすること」にする

話を聞く目的を、問題を解決することから、妻の話を聞くことそのものに変えるのです。

これだけで劇的に夫婦の会話が変わります。

話を聞くことが目的なので、それ以外のことは何もしなくて構いません。

解決策を考える必要も、話が途切れたら何てアドバイスしようかと先回りする必要もありません。

最初は、ただ話を聞くのはムズムズするでしょう。

「あぁもう、それだけ言うならこうしたらいいのに!」と思ったり、

相談されているのに解決策出さないなら自分が聞いている意味がないと感じるかもしれません。

(私も何度も言われたことがあります)

それでもガマンして妻の話を聞いているときっと気づくことでしょう。

(あれ・・・何も解決していないのに妻の機嫌がよくなってきている・・・?)

と。

前回の記事でも書きましたが、女性は問題にまつわる感情を整理することで、自分で解決策を見つけていきます。

感情を整理するには、他者に発散した方が効率がいいのです。

男性は嫌な気持ちになると、洞窟に籠もるように一人になって、気持ちが落ち着いたら自分で解決策を見つけるので、理解が難しいですよね。

そして話を聞いてくれて感情の整理をしてくれた相手に、女性は感謝します。問題を解決してくれたことに対してではありません。

簡単なこと、とは言えませんが、ただ話を聞くだけで妻のことを幸せにできてしまうのです。

 

・・・つづく

 

今回参考にさせていただいた記事はこちら

「「会話がはずむ夫婦」と「はずまない夫婦」の違いは何?360人の既婚男女の回答から浮き彫りに(Kufura 北川和子さん)」

 

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