From シンヤ&サヤ(男女のパートナーシップ研究所)
(→前回のつづき)(→この記事のシリーズを1話目から読む)
※サヤと出会ったばかりの頃の体験談を、シンヤ視点(男性脳視点)で描いたストーリーの続きです。
ディズニーシーでのデート終盤の閉園間際に強引に告白したものの、僕はかなりの窮地に立たされていました。
告白そのものをサヤから禁止されるという、前代未聞の状況に陥りました。
そこで僕は、別の作戦に出ることにしました。
僕:「ちなみに、もし仮に俺たちが付き合うとしたら・・・サヤはどんな心配事があるの?」
この質問は、実は僕がその頃何度も繰り返してみた営業トークのテクニック集のDVDの中にあった質問でした。
営業トーク例では、
「あなたがもし仮に、この商品を買うとしたら・・・あくまで仮にですよ。仮に買うとした場合、どこが心配事ですか?」
という聞き方をしていました。
そして出てくるネガティブポイントを、1つ1つ丁寧に解決する方法をお客さんと一緒に考えることで、最終的にはYESになることがある、ということでした。
これをやることで、お客さん側は決して「押し売りをされた感」が残ることなく、「自分でしっかり考えて決めた感」を持てるので、納得できる買い物ができるそうです。
告白バージョンに置き換え
僕はこの営業トークそれを、告白バージョンに置き換えて応用してみました。
僕:「ちなみに、もし仮に俺たちが付き合うとしたら・・・サヤはどんな心配事があるの?」
サヤ:「う~ん・・・そうだなぁ~、まあ、まず私たち11歳も年が離れてるじゃん?」
僕:「うん。そうだね。そこから出てくるネガティブポイントは?」
サヤ:「シンヤが先に死んじゃうこと。」
僕:「そこかい!」
サヤ:「だってそうでしょ?私は次に付き合う人とは、結婚を視野に入れて付き合いたいの。」
僕:「俺だってそうだよ。」
サヤ:「でも、結婚したら、私より先に死んじゃうでしょ?そんなの悲しいよ!」
僕:「それ、サヤの中で決定してるの?」
サヤ:「普通に考えたら、おそらく先に死ぬよね?」
僕:「僕は死にません!」
サヤ:「そういう問題じゃないのよ。」
僕:「まあ、絶対先に死なない!とは約束できないけど、できるだけ身体に気をつけて長生きできるように心がけるよ。他に心配事は?」
遠距離の不安
サヤ:「私たちが付き合うとなると、遠距離からのスタートになるよね。前にそれで私、うまくいかなかったことがあるの。だから今回も同じパターンになる気がする。」
僕:「確かに、俺も遠距離からのスタートは初めてだから、何とも言えないけど、そこまで問題になるかなぁ?サヤは月に何回会えたら満足なの?」
サヤ:「う~ん、毎週末じゃなくてもいいけど、最低でも月2~3回かな。」
僕:「月2~3回なら、俺が東京に来るよ。昼にも言ったけど、俺はアクション俳優を目指していた20歳の頃に、毎週日曜日に東京の俳優養成スクールまで新幹線で通ったからさ。また同じ感覚で通うよ。」
サヤ:「新幹線で?」
僕:「そう。品川までは、家を出てからトータル1時間半で着くからね。うちは新幹線の駅が近いから。」
サヤ:「・・・」
僕:「まあ、こればっかりはやってみないと分からないけど、俺はけっこう自信あるよ。毎週末通う覚悟もあるし。連休とかあれば、静岡に来てくれたら、車でドライブに連れて行くよ。」
サヤ:「ドライブかぁ~、それはいいかも?!だけど・・・」
LINEでフォロー
僕:「あとは、毎日LINEするよ。今までも、けっこう長文のやりとりしてたじゃん?」
サヤ:「うん。うちらかなり長いよね(笑)」
僕:「なんだかんだで、LINE交換してから、1日も休んだことなくない?毎日やりとりしてない?俺たち。」
サヤ:「うん。してる。」
僕:「俺は付き合った後も、返信が遅くなったりしないよ。生活リズムが決まってるから、今まで通りの時間帯で返信するし、長文は自分が書きたいから書いているわけだし。釣った魚にエサをやらない、みたいにはならないよ。」
サヤ:「う~ん・・・でもねぇ~なんか色々とさ、ハードルが多そうな予感がしてね。」
僕:「まあ、今すぐ決めなくてもいいよ。とりあえず彼氏候補の1人として俺をキープしといてよ。付き合う前提じゃなくてもいいから、今後も何度か今日みたいにデートしてみるとか?」
サヤ:「・・・うん。そういうことなら・・・わかった。」
僕:「ありがとう!遅くなっちゃったね。とりあえず、今日は帰ろう。」
サヤ:「うん。」
僕は、とっさのやりとりで、何とか首の皮一枚でつながりました。
ここまで話を進めておけば、フェードアウトすることはなさそうです。
サヤの心配ポイントまで聞き出すことができたのが、大きな前進でした。
女性脳は不安を吐き出すと安心する仕組み
女性脳は、自分が心配していることや不安に思っていることを理解してもらえると、それだけで安心する仕組みになっています。
解決策が出て来ないと安心できない男性脳とは、大きな違いです。
付き合う前に不安要素をすべてつぶすことはできませんが、不安に思っている要素をすべて話してもらうこと自体に、大きな意味があるのです。
とりあえず、最大のピンチを脱することができたので、僕はそのままサヤと一緒に途中の駅まで行って、乗り換え駅で別れました。
その後すぐに、また今回を上回る大ピンチがやってくるとは、この時にはまったく想像できませんでした。
・・・つづく。(→この記事のシリーズを1話目から読む)
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