From シンヤ&サヤ(男女のパートナーシップ研究所)
(→前回のつづき)(→この記事のシリーズを1話目から読む)
※サヤとの出会いをシンヤ視点(男性脳視点)で描いた体験談の続きです。
前回の記事では、僕が煩悩を捨てて「仙人モード」で参加したハロウィンパーティーの受付で、サヤと出会ってからわずか数十秒後には「煩悩モード」に切り替わって一目惚れした話をお伝えしました。
僕は、自分の受付を済ませてから席順のクジ引きをするときに、
「どうか、サヤと同じテーブルに行けますように!」
と願いを込めて引きました。
箱の中で一枚、紙が手に引き込まれるような感覚がありました。おそるおそる、手を箱の中から出しました。
僕が引き当てたテーブル番号は、壁際の端っこの方でした。
僕は、自分の番号の席にはすぐに行かずに、次の順番のサヤがクジ引きを終わるのを待ちました。
サヤが箱の中に手を入れて、ガサゴソやっている間、僕はドキドキしながら見守りました。
サヤを待っている時点で、僕がサヤに気があるのはきっとサヤ本人にはバレていた気がします。
さらに、受付にいてクジ引きボックスを持っている主催者のルークさん&リリーさん夫妻にもバレていたかもしれません。
サヤが、箱の中から紙を取りだし、自分の番号の紙を僕とルークさん&リリーさんに見せました。
ルークさん:「はい、サヤは○○番の席ね。この列をそのまま戻ってまっすぐ行った左側ね。」
サヤ:「はい。分かりました。」
僕は、サヤの席を見て愕然としました。
僕の席からは、正反対に近い位置にあったのです!
僕の席は壁ぎわです。
サヤの席は、反対側の壁(というか店の外の通路に面した側)でした。
しかも、前後の位置もずれているので、上から見ると対角線上になる位置で、最も遠い席と言っても過言ではありません。
僕は、落胆しながら自分の席に行きました。
超ハイレベルなパーティー
テーブル席を見ると、僕の席の両隣には、20代前半~半ばぐらいの若い女性が2人、座っていました。
ハロウィンパーティーなので、2人とも西洋のおとぎ話に出てくるお姫様のドレスのような衣装を着ています。
2人とも衣装だけでなく、ルックスも良くて、婚活パーティーなら間違いなく1番人気になりそうな美女たちです。
他のテーブルを見回すと、パーティー全体で若い女性の比率が多く、しかもキレイな人達が多い印象でした。
「な、なんてレベルの高いパーティーなんだ!俺が今まで参加してきた婚活パーティーでも、こんなに男性にとって嬉しい状況を経験したことはない!ルークさん&リリーさんのセミナー受講生達は、超ハイレベルだなぁ・・・」
そう思いながら、僕は自分の席につきました。
両隣の美女たちは、僕に笑顔を向けて愛想良く話しかけてくれました。
お互いに男女の心理学を学んでいる同士と分かっているので、安心感があります。
女性たちは、僕に対して最初からバリアをまったく感じさせない感じでにこやかに話しかけてくれました。
もし、さっきサヤに出会っていなければ、僕はこのハーレム状態を心の底から楽しめたでしょう。
でも、この時点では僕の心はすでにサヤに奪われていました。
心ここにあらず
僕は、女性たち2人との会話をしながらも、サヤの方が気になってチラチラ見ていました。
対角線上にいるサヤは、座った状態では姿を確認することすら難しい状況でした。
僕は、飲み物を取りに行く振りをして、テーブルを立ち上がって、サヤの席の様子をこっそりチェックしました。
サヤのテーブルは、男女比が半々ぐらいでした。
サヤの正面には、僕と同い年かちょっと年上ぐらいの男性が座っています。
その隣にも独身ぽい雰囲気の男性がいました。
「あかん!この2人が独身だったとしたら、サヤを狙うに違いない!」
僕は心配になりました。
男性脳は競争意識が強い
男性脳は社会で活躍することを重視する作りになっているので、競争意識が強くなっています。
もちろん女性脳にも競争意識はありますが、男性の場合は、数値やパフォーマンスで競い合う傾向があります。
恋愛の場合だと、1人の女性をめぐって男性同士が取り合うことが多いです。
婚活パーティーでも、この競争の光景はよく見かけます。
僕もこれまで、何度も経験してきました。
男性は、他の男性が狙っている女性を見ると、さらに魅力が増して見えるという傾向があります。
僕もこの時、サヤに対してこの競争本能が働いていました。
最初のクジ引きで当たらなかったからといって、あきらめるつもりはありません!
まだパーティーは始まったばかりです。
いや、まだ開始の乾杯すらやっていません。
チャンスは自分の手でつかみ取るものです。
僕はサヤのテーブルを少し遠くから眺めながら、どうやったら、この先サヤに近づけるか?の作戦を考え始めました。
・・・つづく。(→この記事のシリーズを1話目から読む)
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