【「察してほしい」はワガママなのか?男女脳から見る本当の意味】

 Fromシンヤ(男女のパートナーシップ研究所)

「ちゃんと言ってくれないと分からない」
「察してほしいって言われても正直しんどい」

夫側から、よく聞く言葉です。

一方で妻側は、

「どうして言わなくても分かってくれないの?」
「毎回説明しないといけないのがつらい」

と感じています。

このすれ違いは、
どちらかが間違っているのでしょうか。

これは性格の問題でも、思いやり不足でもありません。

男女で「察する」という行為の意味そのものが、
かなり違っているだけなのです。

 「察してほしい」の本当の意味

多くの場合、「察してほしい」はワガママや命令ではありません。

妻が本当に伝えたいのは、

「私の気持ちに関心を向けてほしい」

というサインです。

実際、相談の場で話を聞いていると、
察してほしいと言っている女性の多くは、

・何をどうしてほしいのか、自分でも分からない
・言葉にしようとすると苦しくなる
・でも、つらさだけは確かにある

この状態にいます。

つまり、
正解を当ててほしいわけではないのです。

「気づこうとしてくれている」
「分かろうとしてくれている」

その姿勢を感じたい。
それが本音です。

一方で男性は、妻に「私から言わなくても○○してほしい」「私がして欲しいことを、自分で考えて動いてよ!」と言われた場合、

「そんなことできないよ!」

と反論したくなるのです。

 男性脳は「言語化された情報」を待つ

多くの男性は、相手の気持ちを理解するときに、

・言葉で説明される
・要望として整理される
・ゴールが見える

こうした条件がそろうと、動きやすくなります。

だからこそ、
「言ってくれればやるのに」
「察するのは無理」
と感じます。

これは冷たいからではありません。
むしろ、誠実さの表れです。

また、男性は原始時代から狩りをして生きてきた歴史があります。

命がけの狩りでは、リーダーの指示がないうちに自分の持ち場を勝手に離れることは、チーム全体の命を危険にさらす行為です。

もし、リーダーの指示がないのに、(きっと彼は○○をして欲しいんだろう)と察して動いて間違っていたら、チームは即全滅してしまうでしょう。

リーダーの指示に忠実に従えた男性たちだけが狩りから無事生還し、子孫を残すことができたのです。

そんな祖先の生き残りが現代人の男性です。

今でも生まれた時から「言葉による指示に従って動く」ことが本能に埋め込まれています。

・言葉を「情報伝達手段」として捉える

・「言葉で得た情報」を元に、行動を決める

という思考パターンは、男性が無意識に行っている本能なのです。

女性は「察すること」で生き残ってきた

一方、女性は日常的に、

・表情
・声のトーン
・空気の変化

こうした情報から、相手の気持ちを読み取っています。

これは、祖先の女性達が、村の中のコミュニティーで子育てや家事を協力してやってきた歴史から来ていると言われています。

子どもは、自分の欲求を言語化できません。

そのため、女性は子どもの表情や声のトーンなどから、今の状態を察してミルクをやったり、お世話をしていきます。

また、女性が協力してする作業は、男性の狩りと違って命がけではありません。

1つのミスが命取りにならないので、「いちいち指示を仰がなくても、先回りしてみんなのヘルプをするような立ち回りができる女性」が、重宝されてきました。

逆に、それができない女性は「村八分」にされて、生き残ることができなかったのかもしれません。

そんな祖先の生き残りが現代人の女性です。

今でも生まれた時から「察すること」が本能に埋め込まれています。

・表情
・声のトーン
・空気の変化

こうした情報から、相手の気持ちを読み取るのは、女性が無意識に行っている本能なのです。

そして男女ともに自分が無意識にやっていることだからこそ、

「なぜ私のして欲しいことが分からないの?」

「なぜ君は言葉にしてくれないの?」

と感じやすくなるのです。

ここに、男女脳の大きなズレがあります。

 女性の「察してほしい」が強くなる時

女性からの「察してほしい」という気持ちが強くなるとき、そこには共通した背景があります。

それは、気持ちを伝えようとして、何度も傷ついた経験が積み重なった時です。

・勇気を出して話したのに、軽く流された
・正論で返されて終わった
・解決されたことにされて、気持ちは置き去り

こうした体験が積み重なると、
女性は「説明すること」自体に疲れてしまいます。

そして無意識に、「もう分かってほしい」という形に変わっていくのです。

これは甘えではありません。
心を守るための反応です。

 男性がやってはいけない受け止め方

こうなった時に、男性が女性との関係を悪化させやすい反応があります。

それは、

・察してほしいのはワガママだと切り捨てる
・論理的に無理だと説明する
・正論で押し返す

どれも正しそうに見えますが、妻の心には「分かってもらえなかった」という感覚だけが残ります。

ここで必要なのは、正解を出すことではありません。

「そう感じているんだね」
「言葉にするのも大変だったよね」

この一言があるだけで、察してほしい気持ちは少しずつ弱まっていきます。

 察することより、歩み寄ること

誤解してほしくないのですが、男性が何も言われずに全てを当てる必要はありません。

察することがゴールではないのです。

大切なのは、分かろうとする姿勢が伝わること。

・すぐに否定しない
・途中で遮らない
・解決を急がない

これだけで、
「察してほしい」は
「話してもいい」に変わっていきます。

 「察して欲しい」の本当の意味

「察してほしい」という言葉は、
相手を困らせたい言葉ではありません。

関係をつなぎとめようとする、
不器用なSOSです。

女性の「察して欲しい」を翻訳すると、「もっと私に気持ちを向けて欲しい」です。

もっと感情を込めた翻訳をすると、

「私は最近、あなたが私のことをあまり見てくれてないように感じて、寂しいの。もっと私に目を向けて欲しい。私に気持ちを向けて欲しい。私が今どんな気分か、興味と関心を持って接して欲しい。だってあなたは、私にとってたった一人の大切な、愛する男性だから。」

というメッセージです。

ワガママだと切り捨てる前に、その奥にある寂しさに目を向けてみてください。

夫婦は、理解できないから終わるのではありません。

理解しようとすることを、諦めたときに距離が広がっていきます。

察するかどうかより、一緒に感じようとするかどうか。

そこが、分かれ道です。

 

P.S.

ここまで読んで、

「まさに今これで悩んでいる」
「頭では分かるけど、実際の関係ではどうすればいいのか分からない」

そう感じた方もいるかもしれません。

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※このブログでは、恋人や夫婦のケンカを乗り越え、パートナーと長く幸せな関係を築く方法を発信しています。

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