【謝れない男&謝らない女⑤】

 Fromシンヤ(男女のパートナーシップ研究所)

(→前回の続き)

 

男性が謝罪する時は、「論理的に自分が間違っている」と納得した時です。

一方、女性が謝るためには、論理は関係ありません。

女性にとって一番大事なのは、「自分の感情が理解されること」です。

自分の感情が相手に理解されていない状態で自分から謝ることは、女性にとっては屈辱的なのです。

だから、絶対に謝りません。

よく男性の口から、「うちの妻は、俺にばかり謝らせるのに、妻は決して謝らない。不公平だ!」というセリフを聞きます。

このパートナーシップの力学は、どのカップルにも起こり得ることです。

女性にとって「パートナーの男性に自分の感情を理解されないまま、自分からゴメンと言うこと」は、自分の感情をないがしろにするのと同じ意味を持つのです。

この屈辱感は、男性には理解できないものでしょう。

これを書いている僕にも、本能的には理解できません。

でも、同じ屈辱感は、男性でも味わえます。

男性にとっては、「自分は絶対に悪くない!」「間違っているのは100%妻の方だ!」と思っているのに、その場を取り繕うためにゴメンと言う時の、あの屈辱感です。

それと同じ気持ちが、女性の中にもあると思えば、何となく想像しやすいと思います。

謝っているのに、機嫌が直らない理由

「女性が謝れない理由=自分の感情をないがしろにしている感覚になるから」

という図式が見えると、男性にとってはもう1つの疑問である、

「たとえ自分から謝ったとしても、妻の機嫌が直らない」

理由が見えてきます。

女性は「自分の感情を理解していない相手に対して謝れない」のと同じように、「自分の感情を理解していない相手から謝られても、気持ちが落ち着かない」のです。

その証拠に、僕もこれまでの経験上、プライドを捨ててこちらから謝っても、

「全然響かない」

「どうして私が怒ってるか、分かってる?」

「なんか表面上だけで謝ってる感じがする」

と、謝罪を受け入れない状況に遭遇したことが何度もあります。

こちらとしては、

「最大限譲歩して謝ってやってるのに、何て態度だ!」

と怒りが再燃してきます。

でも、この表面上の謝罪を、女性は受け入れません。

なぜなら、女性の感情を理解していない状態で行う謝罪は、まったく効果がないからです。

表面上で謝る時の「あるあるパターン」

さらに、男性が「自分は間違ってないけど、自分が先に謝るしかない」と思っている時にやりがちな「あるあるパターン」があります。

それは、以下の3パターンです。

↓↓↓

①歯を食いしばりながら、怒りに震える拳を握りしめて、無念の表情で「ゴメン」と言う。

②投げやりな態度で言い捨てるように、「ゴメンよ」と言う。(俺が先に謝ればいいんだろ、という姿勢)

③ヘコヘコしながら、妻の機嫌を取るために、反射的に「ゴメンなさい」と言う。(恐妻家タイプの男性)

あなたが男性の場合、どれに当てはまりますか?

あなたが女性の場合、パートナーがやりがちな態度はありますか?

僕の場合は、反射的に①か②になりがちです。

ちなみに、これらはすべて恋愛ステージでラブラブの時には起こりません。

ラブラブの時には、男性も女性もお互いにすんなり謝れます。

夫婦関係がある程度進んで、深まってきた時に起こるのが、これらの現象です。

でも、この3パターンすべて効果が薄いです。

むしろ関係を悪化させることもあります。

表面的にその場が収まることはあっても、女性の方から「私の方こそ、ゴメンね」というセリフを引き出すことはできないでしょう。

でも、「女性が謝れないのは、自分の感情を理解されていないからだ」という理屈が分かると、男性にとって「相手にも謝らせる糸口」が見つかります。

次回の記事でじっくり見ていきましょう。

 

・・・つづく

 

夫婦・恋人との関係を改善したい、再構築したい方はこちらがおすすめ↓↓↓

※このブログでは、恋人や夫婦のケンカを乗り越え、パートナーと長く幸せな関係を築く方法を発信しています。

読者登録をしていただくと、最新の記事をメールでお届けします。読者登録はこちらをクリックしてください。