From シンヤ(男女のパートナーシップ研究所)
(→前回の続き)
婚活している独身男女のマインドは、「一発逆転狙い」がメインです。
・婚活女性は、高年収の男性と結婚して、自分の生活レベルを上げることを狙う。
・婚活男性は、若くて美人の女性と結婚して、周りの同年代の男達からうらやましがられることを狙う。
という感じです。
特に僕が参加した婚活パーティーでは、みんな「宝くじを買う」ような感覚で、「数打ちゃ当たる作戦」に出ているように感じました。
僕もその中の1人だったので、よく分かります。
婚活パーティーで知り合った女性たちとの初デートで、ものすごい高い理想を聞かされて、「自分の年収では、とてもムリだ・・・」と僕は自分から辞退したことが何度もあります。
ところが、既婚男女になると、価値観がガラッと変わるのです。
理想の条件にこだわって、すべてを満たした人と結婚できた場合でも、実際に生活をし始めると、思ったのと違う・・・ということは、よくあります。
男女のパートナーシップでは、
①ラブラブステージ(恋)
②バトル&冷戦ステージ(幻滅)
③リスペクトステージ(愛)
という流れを通ります。
①では、相手の全部がスキ!こんな良い人いない!出会えた自分はラッキー!と、お互いが感じます。
②では、「こんな人だとは思わなかった!」と落胆します。そして、相手の間違っているところをビシバシ指摘していきます。当然、心のつながりは絶たれます。
③では、お互いの欠点も長所も、ありのまま受け入れて、お互いを尊重し合いながら、安定した関係を続けることができるようになります。
いきなり①から③に移行することはできず、必ず②を通る必要があります。
たとえ表面的なケンカを避けていたとしても、相手の言動に対して「あれ?」と疑問を感じたり、何気ない一言に傷ついたりしていたら、それは②のバトル&冷静ステージになっている証拠です。
②のステージは、たとえパーフェクトな条件の相手と結婚したとしても、避けられません。
そして、多くの夫婦は②に長くとどまることになります。
お金持ちの夫と別れる女性
もし、年収の高い男性との結婚が女性にとっての究極のゴールだとしたら、高年収の男性は離婚されないことになります。
でも、現実はそうではありません。
たとえ浮気などをしていなくても、妻との関係が悪化して離婚に至る高年収男性は多いのです。
家にいない夫に対して、妻のフラストレーションがたまって、自ら離婚を選ぶケースもよくあります。
婚活女性の目線からは、
「こんな優良物件の旦那さんを見つけたのに、なんで別れるの?その年で独身になったら、もう若い頃のようにカンタンに次の相手を選べないのに・・・なんでわざわざ、イバラの道を進もうとするの?」
と疑問に思うかもしれません。
でも、別れを決意している本人の心は満たされず、一緒にいることに限界を迎えているのです。
こういった経験して離婚した女性が、再び婚活市場に戻って再婚相手を探す場合、男性に求める条件が変わることがあります。
・一緒にいる時間が十分に取れるか?
・家事や育児を手伝ってもらえる環境にいる人か?
・自分が愛されているという実感を得られるか?
など、複合的に見ていく傾向があります。
そしてこれは、既婚男性にも当てはまります。
不倫男性のマインド
これは、男性にも当てはまります。
男性の場合は、妻と関係が悪化して②のバトル&冷静ステージに入った後、離婚せずに不倫になることが多いです。
(これは、男性脳の「役割分担」する本能から来ていると言われています。妻が「家庭を守る人」としてちゃんと役割を果たしているなら、たとえ愛が感じられなくても、離婚はしません。代わりに、「愛を与えてくれる担当の人=愛人」を別で探すケースが多いです)
男性が不倫する相手は、独身女性、既婚女性どちらのケースもあります。
どのケースだったとしても、結婚前のように「若くて美人」という条件にはこだわりません。
不倫は秘密の関係のため、外で堂々と手をつないで連れ歩いたり、男友達に自慢して回るわけにはいきません。
そのため、独身時代に比べて他人の目は気にならなくなります。
それよりも、妻から得られない感情を満たしてくれる女性を選びます。
・自分をリスペクトしてくれる
・自分が幸せにできているという実感が持てる
・毎回セックスに応じてくれる
といった条件です。
意外に地味な女性が不倫相手に選ばれる理由
これらを満たす女性の場合、
「たくさんの男を経験してきた熟練女性」よりも、「恋愛経験が少ない若い女性」の方が、男性をリスペクトしてくれる確率が高くなります。
もちろん、恋愛経験が少ないという条件を満たしているなら、既婚の中年女性でも男性からは不倫対象になります。
「学生時代に初めて付き合った彼と早くに結婚し、長年専業主婦でやってきている女性」の場合は、夫以外の男性を知らないため、恋愛経験が少ないという条件を満たしているからです。
男性は上記の3つの条件を求めるので、よくドラマに出て来るような「若くて派手な化粧で、色気ムンムンの女性」が不倫相手になるケースは、実はそれほど多くありません。(超お金持ちの社長などは例外ですが)
美人で色気があるタイプよりも、どちらかというと、「え?この女のどこがいいの?」と妻側が思うほど、地味で色気を出していない女性が不倫相手だったりすることも多いです。
また、よく「会社の男性上司と女性部下の不倫」が多いのは、男性が求める条件を満たしやすいのが理由です。
会社で上下関係があれば、男性の中にある「女性からリスペクトされたい」という感情的ニーズを満たしてもらえます。
女性の目にも、上司の男性は優秀に見えるので、「優れた遺伝子を受け継ぎたい」という女性の本能を刺激されるわけです。
現実的には、男性が妻と別れて不倫相手の女性と再婚しても、慰謝料や財産分与でお金がない状態になる確率が高いのですが、人間の本能はそこまで計算しません。
「婚活市場」では男女の希望条件がなかなか一致しないのに、「不倫市場」では、お互いのニーズを満たし合う条件が揃っているという、皮肉な結果になっていると言えます。
・・・つづく。
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