From シンヤ&サヤ(男女のパートナーシップ研究所)
(→前回のつづき)
※私たちシンヤ&サヤがケンカした時の分析結果の続きです。
前回の記事では、男女で「お願いと命令」の持つ意味が違うことをお伝えしました。
多くの男性にとって、女性からのお願いは命令に聞こえます。
「それをやらなければ、怒られる」
というのは、強制力が働きます。
強制されることは、男性脳にとっては命令なのです。
では、男性が命令されたと感じた場合、リアクションは2パターンです。
【パターン①命令に対して反発する】
・頼まれたことをやらない。
・妻から怒りの感情をぶつけられたら、自分も怒りの感情を返して、戦いに持ち込む。
・あるいは戦うエネルギーを節約するために、無言になって部屋に閉じこもる。
【パターン②謝る】
・妻の方が上だと認識している場合、上司に謝るのと同じ感覚で、平謝りする。
・ただし、今後も同じパターンを繰り返す可能性あり。
以上、2パターンに分かれることが多いです。
その場が収まりやすいのは、パターン②の方です。
女性脳は相手から謝られると、「自分の感情を理解された」と捉えるので、ストレスから解放されます。
結果、気持ちも落ちついてくるのです。
よく、女性が年上で男性が年下のカップルはうまくいきやすいと言われるのは、これが1つの要因と思われます。
男性は自分より年長者に対して、「上のポジション」と見なして従う傾向があります。
この年上に従おうとする傾向は、女性に比べて男性の方が強いと言われています。
妻からの頼み事をやらなくて怒られた場合、年下の夫の方が、言い返さずに謝る作業をやりやすいのです。
謝っても改善はされない確率が高い
ただし、男性が妻に対して謝っている場合、
「今、目の前にある問題解決手段として、謝る」
という選択をしています。
すると、また同じことが再発する確率は高いです。
なぜなら、男性脳は今後も「妻からの頼みごと=自由意志」と捉える確率が高いからです。
そして、「妻が怒る→謝ることで問題解決」という図式が出来上がると、そのパターンを何度も繰り返す確率が高くなります。
女性にとっては、今後も自分のお願い事が実行されないので、根本的な問題解決にはならないかもしれません。
妻のお願いを夫に聞いてもらう方法
実は、妻のお願いを夫に聞いてもらう方法があります。
それは、以前もご紹介した「ベストパートナーになるために(ジョン・グレイ博士:著)」の本に実例が載っています。
この本には、グレイ博士が奥さんを相手に体験した実例が載っています。
内容をざっくりまとめると、こんな感じです。
※実例は、グレイ博士が奥さんから「ミルクを買ってきて」とお願いされたストーリーが紹介されています。
分かりやすくするために、妻と夫という表記にします。
①妻が夫に、「牛乳を買ってきて欲しい」とお願い事をする。
②その時に、夫が頼み事を聞き入れて牛乳を買ってきても買ってこなくても、妻は決して怒らないという安心感を与える。(強制ではないことをやんわり伝える)
③夫は牛乳を買ってこなかったが、妻は本当に怒らない。
④次回、何事もなかったかのように、また妻が夫に同じ頼み事をする。
⑤今度は夫の気が向いたので、牛乳を買ってくる。
⑥夫が牛乳を買って帰宅すると、妻は大喜びして、ハグとキスをしながら、お礼を言う。
⑦夫はとても気分が良くなる。自分がしたことが誇らしくなり、妻への愛を感じる。
⑧次の週、また妻が同じ頼み事をする。
⑨夫は、先週の妻からの感謝が忘れられずに、喜んで牛乳を買ってくる。
⑩妻はまた、とびきりの感謝を表現する。
⑪次の時には、今度は夫の方から「今週も牛乳を買って来ようか?」と提案するようになる。
⑫妻はまた、とびきりの感謝を表現する。
⑬夫は牛乳を買うのが当たり前になり、そのうち「牛乳以外でも買って欲しいものとか、やって欲しいことがあったらいつでも言ってね。」と声をかけるようになる。
⑭妻はここぞとばかりに、たくさんのお願い事をする。
⑮夫は喜んでそれをすべて実行する。
⑯その後妻は、自分からお願い事をすることなく、夫が自発的にやってくれる状態を手に入れる。(やってくれた事に対する感謝の表現は毎回忘れない)
⑰夫は、自分が妻の手のひらの上で転がされていることが分かっているが、気持ち良くてやめられない。
妻を喜ばせたくて、自ら色んな雑用を申し出ている自分が、以前の自分からは信じられない!と驚いている。
以上が、妻のお願い事を夫が喜んでするようになるまでの流れです。
・・・つづく。
ベストパートナーになるために
↓↓↓
ベスト・パートナーになるために―――男と女が知っておくべき「分かち愛」のルール 男は火星から、女は金星からやってきた
(↑クリックするとAmazonの販売ページに行けます)
※このブログに読者登録をしていただくと、最新の記事をメールでお届けします。読者登録はこちらをクリックしてください。
↓↓↓
シンヤ&サヤの個別セッションの詳細・お申込みはこちら
↓↓↓
コメントを残す