
Fromシンヤ(男女のパートナーシップ研究所)
前回までの記事で、男女の謝罪の意味づけの違いを解説しました。
・男性にとっての謝罪の意味づけは、「自分の間違いを認めること」
・女性にとっての謝罪の意味づけは、「相手を気遣い、人間関係を大事にしているサイン」
この違いから、男性同士、女性同士の会話の中では、「ごめん」を言う頻度に大きな違いが出ます。
一方で、結婚前には彼氏に対して「ゴメン」をよく言っていた女性も、結婚後はだんだん謝れなくなっていきます。
そして、気づいたら、
「夫が先に謝らないと、私からは絶対に謝らない!」
「夫が謝ってきたとしても、私は絶対に謝らないからね!」
という心理になっていくのです。
ではなぜ、女性も結婚した後、夫に謝れなくなっていくのでしょうか?
そこには、男性とは違う心理メカニズムが働いています。
女性は「感情」がキーワード
男性が「論理」や「理屈」を重要視するのに対して、女性は、「感情」をとても大事にする傾向があります。
この感情が満たされないうちは、相手に謝罪することができないのです。
女性にとってのゴメンの意味は、「相手との関係を良好に保ちたい」というサインだとお伝えしました。
これは、感情的に相手とつながりたいと思っているサインとも言えます。
つまり、ゴメンを言い合う女性グループでは、お互いに「あなたのことを尊重していますよ。私はあなたとつながりたいと思っていますよ。」というサインを、無意識に送り合っているのです。
でもそれは、相手に対する好意がある時や、相手との関係を表面上でもいいから良好に保ちたい時のみ、可能になります。
夫婦関係になると、このバランスが崩れるのです。
女友達になら素直にゴメンと言える状況でも、夫にだけは言えなくなっていきます。
それは、感情が満たされていないからです。
ケンカしている最中は、相手への好意は薄らぎ、関係を表面上でもいいから良好に保ちたいという気分にはなれません。
男女のパートナーシップは、時間が経つほどに相手への遠慮がなくなっていきます。これは、安心感から来るもので、悪いことではありません。
友人には気を遣って言葉を選べても、夫にはキツい言葉を投げかけてしまう。
これは、夫への安心感の証でもあるのです。人は、気を遣っている相手に対して、本音をぶちまけることはできません。
夫はある意味、「最も強く妻の感情を引き出す存在」でもあるのです。
ポジティブもネガティブも含めて、かなり強く引き出します。
ネガティブな感情の時に、女性は「絶対に謝りたくない!」という気持ちになるのです。
論理的に間違っているなどに関係なく、感情が「謝罪モード」に入れないのです。
勝ち負けステージに入ると、謝れない度合がアップ
結婚して数年経つと、たいていの夫婦が「勝ち負けステージ」に入ります。
夫婦間で言い争いが起きた時に、「どちらが勝つか?」を最重要視するようになります。
すると、男性の中でも女性の中でも、「勝負の手段」として、謝罪が位置づけられていきます。
「先に相手にゴメンと言わせた方が勝つ」
「謝らない方が勝つ」
という心理状態です。
謝罪を勝ち負けのツールとして使い始めると、
「絶対に自分からは謝らない!」
「相手が謝ってきても、私は謝らない!」
という状態になっていきます。
ただ、その背景(心の声)に男女差があるのです。
この心の声の男女差がわかるようになると、男性側にとっても、
「なぜ、俺が先に謝っているのに、妻は謝ってこないんだ?」
「なぜ、いつも俺だけ謝らされるんだ?」
「謝っても、妻はその後いつまでも怒っているのはなぜ?」
といった疑問が解消されて、対処法が見えてきます。
・・・つづく。
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