Fromシンヤ(男女のパートナーシップ研究所)
最近、街がクリスマスムードに包まれてきました。
お店のディスプレイや音楽がクリスマス仕様になっています。
「もうすぐクリスマスか~!」と人々が感じる環境があふれています。
僕は独身でパートナーがいなかった頃、クリスマス時期が嫌いでした。
「20代~30代でクリスマスに一人で過ごす=寂しいヤツ」
という図式が日本社会にあったからです。
今も残っていると思いますが、以前に比べると社会から感じる「恋人を作らなければならないプレッシャー」は減っているような気がします。
年代によって、意味合いが大きく変わるイベント
クリスマスというのは、不思議なイベントだなぁと思います。
子どもの頃には、サンタさんからのプレゼント!家族でクリスマスケーキ!みたいな感じで、家族イベントのイメージが強いです。
10代~20代ぐらいになると、クリスマス=恋人達の夜、みたいな価値観になっていきます。
そして結婚して子どもができると、こんどはまた家族イベントになっていくのです。
孫ができれば、孫へのプレゼントを買うなど、家族イベント要素がずっと続きます。
人生の一時期に、イベントの意味合いが大きく変わるのは、クリスマスぐらいではないでしょうか?
海外ではクリスマスは日本のお正月的な位置づけなので、恋人がいる人も実家に帰って別々で過ごすそうです。
日本でも正月の意味合いは、「家族で過ごす」とか「のんびり過ごす」イメージが、生涯を通してずっと一定しています。
クリスマスだけが、人生の一時期に「恋人イベント」に変わるのです。
ちなみに、クリスマス=恋人の夜というイメージは、1980年代に、百貨店、ホテル、レストラン、ジュエリー業界が打ち出した広告戦略がきっかけで広まったそうです。
・クリスマスは恋人と豪華ディナー
・特別な夜にクリスマスディナーとホテルの部屋を予約
・素敵なジュエリーを贈り合う
みたいなTV広告です。
この時期は、ちょうど若者文化が都市部に一気に広がっていたので、その流れとマッチして、一気に日本中にクリスマス=恋人のイベントという図式が定着しました。
ちなみに、1980年代の国民平均年齢は約31才だったそうです。
今の日本の平均年齢は約50才なので、だいぶ違いますね。
当時は、若者にアピールする広告が、最も有効だったことが分かります。
ぼっちクリスマスは、みじめ?!
そんな背景があって、僕が20代~30代なかばぐらいの頃にも、その名残が強く残っていました。
クリスマスに一人で外出すると、「あいつ、恋人がいないんだな」みたいに思われてカッコ悪い、というムードがあったのです。
当時のTV番組でも、有名タレントや芸人が、一人でクリスマスを過ごす人をバカにするような発言が、目立ちました。
そのため、恋人がいない人は、家でひっそり過ごすしかありませんでした。
店内ガラガラのバー
僕は当時、行きつけのバーがあって、いつも20代~30代ぐらいの独身男女のお客さんがいました。
僕が婚活中であることを周りに宣言していたので、試しにそのバーに、クリスマスイブの夜に行ってみました。
そしたら、お客さんは一人もいませんでした。
バーなので家族連れがいないのはもちろん、カップル客でさえも見当たりません。
バーのマスターと僕で、
「みんな、何しているんでしょうね?」
「クリスマスイブにこのバーに来るのは、いかにもヒマ人みたいでカッコ悪いと思ってるのかな?」
なんて話したのを、今でも覚えています。
クリスマス婚活パーティー
その当時、僕は毎週末のように婚活パーティーに通っていました。
その中でも、特によく見かけた広告が、クリスマス婚活パーティーです。
クリスマスには、みんな独り身でいることを焦るので、婚活パーティ-の駆け込み需要があるみたいです。
僕は大手の婚活パーティー数社に登録していたので、よくクリスマス直前になると、「今ならチャンス!男性の方が申し込み数が少ないですよ!」お誘いメールがガンガン届きました。
こういうメールが来ると、男性がたくさん申し込んで、最終的には男女比が逆転するという現象が起こります。
でも、それを承知の上で、僕はクリスマス直前パーティーに参加しました。
クリスマスの2週間ぐらい前から、いくつかのクリスマス直前企画の婚活パーティーに、連続して参加したのです。
よく婚活パーティーは「社会の縮図」と呼ばれます。
社会にある格差、価値観、心理の動きが、そのまま小さな空間に圧縮されて、すべてを見渡せるからです。
僕の経験上、どんな違う地域、規模、運営会社の婚活パーティーに参加しても、大きな違いはありませんでした。
少ないパーティーではトータル10名(男女5:5)から、多いケースでは、街コンの500名(250:250)まで、本当に色んな規模の婚活イベントに参加しましたが、この縮図に違いはほとんど出ないことに驚いた経験があります。
僕は、婚活パーティーに参加しまくった時期に、人間心理と社会の仕組みを、イヤというほどリアルに学びました。
その典型例が、「クリスマス直前婚活パーティー」だったのです。
・・・つづく。
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