
Fromシンヤ(男女のパートナーシップ研究所)
男性が謝れない理由は、
「論理的に自分が間違っていないと信じている時」
女性が謝れない理由は、
「自分の感情を理解されていないと感じている時」
という違いが分かると、「お互いに謝れない問題」を解決する糸口が見えてきます。
男性からよく聞く、
「うちの妻は、俺に毎回謝らせるくせに、自分からは絶対に謝らない」
「うちの妻は、謝っても全然機嫌が直らない」
「うちの妻は、何年も前に起きたことをずっと覚えていて、ことあるごとに蒸し返してくる。もう、何百回も謝っているのに!」
という不満の声の原因の多くは、奥さんが「感情的に納得していない」ことにあります。
自分の感情が理解されているかどうか?がカギ
女性に対して謝罪する時には、
「なぜ謝罪するのか?」
の理由までつけて言うのがカギです。
その理由は、論理的なものではなく、感情的な部分です。
たとえば、
「寂しい思いをさせて、ゴメンね。」
「悲しい気持ちにさせてしまって、ゴメンね。」
といったように、寂しさや悲しさに寄り添うコメントが必要です。
できれば、悲しい思いにさせてしまった原因は何か、その経緯まで自分の口で説明できると、女性は「自分の感情が理解された」と感じて、怒りの感情が収まっていきます。
この時に大事なのが、「自己弁護をしない」ということです。
「俺だって忙しかったんだから、仕方なかったんだよ・・・」
と、自己弁護する発言をはさみたくなる衝動に駆られると思いますが、そこをグッとこらえます。
そして、ひたすら相手の気持ちに寄り添うことに徹するのです。
最初はすごく抵抗があると思います。
うまくできないこともあるでしょう。
でも、何度か繰り返しているうちに、だんだん上達してきます。
怒りの感情の正体
怒りの感情の正体は、「悲しさ」です。
人は自分が「悲しい、大事にされていない」と感じた時に、怒りの感情で自分の心を守ろうとします。
怒りの感情に対して、こちらも怒りで抵抗しても、さらに強い怒りの炎でカウンターを喰らいます。
また、相手の怒りを静めようとして、ひたすら平謝りしても、相手は自分の悲しさを理解されていると感じません。
その結果、怒りは収まらずに、
「なぜ私が怒っているのか、分かってないでしょ?」
というセリフを言われることになります。
これは、「私の悲しい気持ちを理解して!」というサインなのです。
女性の感情は理解されない限り、ずっと残り続ける
ちなみに、その場は謝って一時的に収まっても、女性は自分の気持ちが本当に理解されていないと感じると、その悲しい気持ちはずっと残り続けます。
たとえば、子どもが成人した後にも、
「子どもが生まれて大変な時期に、あなたは休みの日もゴルフに出かけて、ぜんぜん手伝ってくれなかった!」
と、20年以上前の話を毎回持ち出されてうんざりしている男性も多いです。
「もう、何度謝ったことか分からない。絶対に忘れてくれないし、ことがあるごとに蒸し返される。このやりとりは、死ぬまで続くんだろうか?」
と感じてしまうでしょう。
女性というのは、感情が理解されないと、ずっとそのエピソードを忘れずにい続けるという特徴があるのです。
逆に、その場ですぐに共感して「私の悲しみは理解された」と感じた場合は、どんなに大きな怒りでも、すっかり忘れてしまうことがあります。
実際に、僕たちシンヤ&サヤの間でも、そういう経験を何度かしました。
大きな感情的衝突があって、僕がサヤに共感して謝った後、サヤはその出来事をすっかり忘れている、ということが何度かありました。
逆に、僕の方が覚えているぐらいです。
ちなみに、20年前の出来事でも、今から解消することはできます。
「あの頃には、正直、君の気持ちは理解出来なかった。でも今は、よく分かる。子どもが小さい時期のワンオペ育児がいかに大変だったか、休みの日にも俺がそばにいなくて、君にどんなに寂しい思いをさせたか・・・すごく悲しい思いをさせてしまったね。本当にごめんね。」
というように、当時の大変さに共感する言葉をかけることで、過去20年続いた怒りの炎が消えていくこともあるのです。
追い打ちが来ても反論しない
その時には、おそらくさらに追い打ちのように、
「それけじゃない!子どもが熱が出た時も、あなたは出張中で・・・」
など、色んなエピソードや怒りの感情を出されるでしょう。
その時にも、「仕事だったんだから、仕方ないじゃいないか!」などと反論してはいけません。
物理的にムリだったことぐらい、奥さんも分かっているのです。
でも、そこで反論せずに、「そうか、それは大変だったね。寂しい思いをさせたね。ごめんね。」と、寄り添いながら謝ることができれば、その後また同じ話を持ち出される確率はグッと減るでしょう。
女性に謝罪する時のポイントは、「共感と寄り添い」です。
「謝罪の達人」になれば、一度のケンカを長く引きずられることもなくなり、その場で素早くケンカを収めることもできるようになります。
さらに熟達すれば、奥さんの口から「私の方こそ、ゴメンね」という言葉を引き出せるようになるのです。
謝罪は、スキルです。
「反論したい」という自分の感情を一時的に抑えるスキルと、相手の悲しさに共感するスキル。
この2つが身につけば、仕事にも良い影響が出てきます。
上司や部下とのコミュニケーションの仕方にも、変化が出てくる可能性が高いでしょう。
また、子どもとのやりとりにも使えます。
謝罪のスキルを磨いている人は、少数派です。
だからこそ、できるようになった時の恩恵は大きくなります。
・・・つづく。
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