Fromシンヤ(男女のパートナーシップ研究所)
(→前回の続き)
僕は今の妻のサヤと結婚したのは40才の時でしたが、結婚前に「結婚するメリット」を書いた本を探しまくりました。
ところが、男性向けのその手の本は、1冊しか見つかりませんでした。
しかも、その本も「結婚は経営である。仕事と同じ感覚で回せば、うまくいく」というような内容でした。
男性にとっての心の幸せというよりも、結婚してもうまくやっている心得のような感じで、僕はあまり希望を感じることができませんでした。
ネット上で探しても、なかなか男性が結婚して良かったという声を見つけることができませんでした。
だからこそ、今回の投稿者のはるさんの気持ちもよく分かります。
ある程度メリットが見えていないと、ムズカしいですよね。
それでも僕が結婚に踏み切れたのは、サヤが自分の理想のパートナーの13項目すべてを満たす女性だったことと、それまで学んできた「男女の心理学のメソッド」を試してみたくなったからです。
恋愛関係だけでは体感できない、もっと深い部分を実践するためには、結婚してもっと近い距離になる必要があったからです。
付き合っている時にはうまくいっていたカップルも、結婚したとたんにケンカの連続になることは、よくあります。
僕もこのパターンで、最初の31才の時の結婚で失敗しました。
だからこそ、僕はこの最初のつまずきステージを、今回で超えてみたいと思ったのです。
そのために勉強を続けてきて、そろそろ実践する時だと感じていました。
でもこれは、かなり特殊なケースです。
僕のように、男女の心理学の学びを実践することにメリットを感じて結婚する男性は、かなり少数派だと思います。
そこで今回は、それ以外で、僕が実際に結婚してみて実感した、「これは他の男性にとっても良かったと思えるのでは?」ということを、言語化してみたいと思います。
ネットで調べれば出てくる制度的なメリットや、表面的なことよりも、「心の幸せ度」にフォーカスしてシェアしてみます。
独身時代に常に感じていた「欠乏感や寂しさ」
これは、はるさんも投稿の中で書かれていますが、僕も独身の頃は定期的に寂しさや欠乏感に襲われることがありました。
この感覚は、高校生ぐらいで周りに彼女がいる男子がちらほら出てきた頃から、僕がずっと感じていたことです。
以前の記事でも書きましたが、僕は25才まで彼女ができたことが一度もありませんでした。
そこで、何とかしなければならない!と感じて、口説くマニュアルの本を読んで片っ端から実行し、ガンバり過ぎてストレスで倒れる経験もしましたが、なんとか1年後に初めて彼女ができました。
でも、その彼女とは半年で破局。
その後も、口説きマニュアルを使って新しい彼女ができたのですが、どれも短命に終わりました。
彼女ができることで一時的に満たされるのですが、恋愛関係は脳のメカニズム的に、そんなに何年も長く続かないことが多いです。
浅くて短い付き合いでは満たされない感覚
特に僕の場合は、3ヶ月~長くても1年程度で別れるパターンが多く、その度に、「新しい彼女を作るチャンスだ!」という男性の本能で元気になる反面、「またゼロから関係を作るのか・・・親密になれる女性は、自分にはいないのか?」という、寂しさも感じていました。
その寂しさを埋めるために、またガンバって次の彼女を見つけるのですが、しばらくするとまた関係が悪化してくる・・・の繰り返しでした。
ケンカをする時期を乗り越えると、また新しいステージが開けるのですが、当時の僕は「ケンカする=合わない」と思い込んでいました。
また、ケンカした後に僕が謝っても、ギクシャクした関係が戻らずに、彼女の方から別れを告げられる・・・という流れも経験しました。
そんな僕でも、31才の時に、付き合っていた彼女から「結婚するか?別れるか?」の決断を迫られました。
僕はビクビクしながらも「何とかなるだろう!」と気合いで前に進んだものの、挙式の後3ヶ月で破局。
「やっぱり俺は他人と一緒に生活するなんてムリだ!もう二度と結婚なんかしない!」
と心に誓いましたが、寂しさに耐えられずに、すぐに婚活パーティーや街コンに繰り出す日々になりました。
そこでの出会いも短命に終わるものばかりで、だんだん疲れてきました。
周りの男性たちが次々と家庭を持ち始める
30代なかばになると、周りで結婚する人や子どもができる人が増えてきます。
20代の頃は、新しい彼女ができるたびに、「やった!オレは男として魅力がある」という自己肯定感があったのですが、だんだん同年代の男友達が結婚して家庭を持つに従って、生活スタイルのギャップを感じるようになっていきました。
一緒に婚活していた仲間たちも、次々と結婚していきました。
「このまま、短命の恋愛を繰り返しながら、独身で生きていくのも悪くないのかな」
と思った時期もあります。
ただ僕の場合、経済力が高くなかったので、新しい彼女をゲットするために毎回かかるデート代おごりなどの費用が、けっこう痛手でした。
また、関係性をゼロから築く作業を繰り返すことに、疲れてきました。
①結婚するつもりで付き合っていた女性と別れた時の、心の寂しさ。
②一人でいる期間に定期的に感じる「俺は誰にも必要とされていないのでは?」「自分が一生かけて愛したいと思える女性がいないのは、悲しいな」という寂しさ
この2つを比べたら、②の方がまだマシでは?と思うようになったのです。
でも、今の妻のサヤと結婚したことで、この両方がなくなりました。
結婚してすぐに訪れる初期のハードル(生活スタイルの違いでぶつかり合う、新婚クライシス)は、僕たちにもありました。
どんなに心理学を学んでいても、ケンカ自体は避けられません。
でも、心理学の知識とスキルでこの時期を乗り越えたことで、僕の心の中に常にあった「心の寂しさや虚しさ」といった部分が、完全に埋められてなくなったのです。
もちろん、今でも妻とケンカしてイライラすることはあります。
結婚生活で不快を感じないわけではありません。
でも、独身時代の感じていた「寂しさ」はなくなったのです。
僕にとっては、これだけでも結婚のメリットとして、他のすべてのネガティブをカバーするだけのインパクトがあります。
これは、40才までの独身時代が長かったからこそ、そのありがたみをひしひしと感じるのです。
31才の時の結婚がうまくいっていたとしても、このありがたみを感じる度合は少なかったかもしれません。
投稿者のはるさんも40代と書いてあったので、おそらく結婚するとこの感覚を味わえるのでは?と思います。
・・・つづく。
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